「なまえはどう思う?」
頭上から問いかけられて上げようとした顔はなかなか上げられない。
「…どう思うって」
「なまえはその噂聞いてどう思った?」
「私…」
ただリーマス君がどう思ってるかそれだけが不安だった。
でも私の正直な気持ちは…嬉しかった。
というかリーマス君の恋人扱いなんて嫌な訳がないもの。
ただ今それを正直に言ったらどうなる?
呆れられるかもしれない。
やっとなれた"友達"っていう関係までなくしちゃうかもしれない。
逆に"何でもない"とか"不快だ"なんて言ったらどうなる?
そしたら嘘をつくことになる。
それにそうしたら、"友達"って関係は守れても本当に望んでる方向へ進展出来ないかもしれない。
こんな事をダラダラと考えてしまう私が情けない。
前からこんなんだったかな?
「嫌だった?」
「そうじゃないよ!」
否定はできるけど本当の気持ちは言葉にできない。
「僕はね、嬉しかったよ」
「え」
一瞬どころじゃなくて、全く訳が分からなかった。
「なまえと僕が付き合ってるって思われて、嬉しかった」
「…」
リーマス君の言葉を脳内で繰り返しても私の頭がついて行かなくて、言葉を発しようにも発せない。
「僕ね、好きみたい。なまえのこと。」
「好き…?」
「好き」
その二文字だけは頭に入ってきたけど、頭の中はごっちゃごちゃ。
好き?リーマス君が?
「わ、私を?」
「なまえを」
「…」
笑顔の問いかけに息が詰まる。
緊張しすぎて目が少しチカチカする。
何これ?現実?ドッキリ?
「なまえはどうなの?」
「どう…」
「なまえも僕のこと好き?」
「で、でも私、スリザリンだよ」
「それが何か関係ある?」
「…分からない」
「どちらかと言うと?」
「…」
ずいっとリーマス君の顔が近づいてきて聞かれた。
ち、近すぎる。
「聞いてる?」
「好きっ…」
この状況からの脱出の為かとっさに本音が出た。
「じゃ、両想いだね」
握られた手に感じたぬくもりがなかったらきっと夢だと思ったよ。
言い訳と反省
謝り癖が短所の私ですが、謝らずにはいられない感じになってしまいました…
しかし飽き性の私が初めて書き出した長編を完結出来たのは、皆さんのアクセス数と頂いた拍手やコメントのお陰です!
腹黒いリーマスが好きなのになんでこんなふわふわしたリーマスになっちゃったのか、文章力の問題ですね残念ですw
兎にも角にも、最後まで読んでくださったなまえさん、愛してるじゃ足りないくらい大好きです!
ありがとうございました。
11/4/15/ ひそ
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