!in2011


「おいなまえ」

「んー?」

「今日何の日か知ってっか?」

「…」

「…」

「知らん」


ほんとは知ってるけど、わざとらしくにやっと笑って返した。


「そうかぁ、残念だなぁ」

「何がー?」

「バレンタインのプレゼントいらねぇんだもんなぁ」


シリウスもわざとらしくにやっと笑った。


「いらないとは言ってないしー」

「いるの?」

「いる!」

「じゃ"シリウス好きっ!"って言え」

「うぇー趣味悪っ」

「いらねぇのか」

「しりうすすきー」

「…」

「どうよ」

「感情こもってねぇなぁ」

「うざっ」

「…」

「シリウス好、あ、間違えた」

「間違ってねぇよ!」

「えーもういいじゃん、ケチケチしないでさぁ」

「なんかお前に言われたくねぇな」

「シリウス好きほらこれでいいの?満足でしょ?」

「…」

「どうよ」

「負けました」

「やったー」


差し出されたのはバラの花束。


「すごい」

「だろ」

「でも…」

「なんだよ」

「…私バラよりガーベラ好きなんだよねぇ」

「…」

「ねぇねぇ魔法で全部ガーベラに変えていい?」

「お前本当にかわいくねぇなぁ」


そういったブラックが杖を振るとバラはガーベラへと変わった。


「シリウス好きっ!」

「…」



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