◎これだから天然は

「鬼灯くんはさ、いま楽しい?」
「ええ、楽しいと言っていいものかはわかりませんが、充実しておりますよ」
「そっか。何だろう、私ね、貴方の今が充実しててくれて本当に嬉しい」
って言ってくれちゃうリコをぎゅーってしたい衝動に駆られる


◎その手が

「改めて見ると鬼灯くん背伸びたね」
「まぁ男という点もあるでしょう」
「昔は小さかったのに」
「昔ですし」
「今じゃ手を伸ばしたって貴方の頬までしか触れないわ」
「…なんで触るんですか」
「頭が撫でられないからその代わり」
って言うリコをぎゅーってしたい鬼灯様


◎地獄で

「鬼灯くんは地獄で色んな亡者を見てきたの?」
「はい」
「じゃぁ、」
「見ましたよ。見て、もう生き返りたくないと叫ぶ迄制裁を与えました」
「…そう」
「今もなお死ぬ事すら許さずに罰を与え続けています」
「…」
「多分これからも貴女を殺した罪を永遠と償わせるのです」


◎ムズムズ

「丁く…ぁ」
「まだ慣れませんか」
「んー頑張ってるつもりなんだけど、何せ千年以上前から私の中でずっと丁くんだし…ごめんね、ほーずきくん」
「…いえ、別に構いませんが…何となくムズムズしますので」
色んな意味で、とは腐っても言えなくて余計にムズムズする。


◎責任問題

いくら鬼灯様が無茶してリコ助けたところで、今までの呵責痕がすぐすぐ消える訳でもなく、痣だらけの腕をそっと指でなぞりながら
「治るといいですね」
「治るかな?」
「治らなかったら責任取ります」
「鬼灯くん、その言葉の意味わかってる?」
「まぁ、一応」
ってなれ



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