◎花をつける

「おはな」
「え?何食べちゃダメだよ。こないだ金魚草で懲りたでしょ?」
「ちがう」
「え?何まさか懲りてないの・・・?」
「はくたくさま」
「ん?僕?」
「はくたくさまにおはな」
「・・・くれるの?」
「つける」
「つける・・・ってちょっ、まっ!針と糸は駄目!縫い付けるのは駄目ぇ!!」


◎花をどうぞ

「ほーずきさま」
「何です?」
「おはな」
「花、ですか?」
「つける」
「おやまぁ随分と可愛らしい事してくれますね」
「すわって」
「はいはい」
「どーぞ」
「どうも」
「あと」
「何です?」
「いちこちゃんとにこちゃんに」
「花を?」
「つけてあげて」
「私がですか?」
「うん」


◎花束の行方

「あれ?桃タローくん机にあった花束知らない?今日のデート用に準備してたんだけど」
「あ、デート用だったんですね、御愁傷様です。そのお花ならリコちゃんが毟って行きましたよ」
「・・・ちなみにどこに?」
「鬼灯様のとこに行くって言ってました」
「よりによって・・・!!」


◎花をあげる

「おはな」
「・・・俺に?」
「良かったじゃん桃タローくん。それ、僕の花束だったやつの中で一番高いやつだよ」
「全然素直に喜べない情報・・・」
「どうぞ」
「あぁぁぁあー・・・ありがとう」
「大丈夫だよ桃タローくん。僕のことは気にしないで?別に君の給料を引こうって訳じゃないよ」


◎君にも花を

「あーあーもう、僕の花束」
「はくたくさま」
「何かな悪戯っ子め」
「おはな」
「もう無いよ。リコちゃん毟って行ったでしょー」
「ない?」
「無い、事もないけど…ほら」
「かんむり」
「リコちゃんにもお花つけたげる」
「食べる」
「食べるなら写メ撮らせてからにして!」


◎花はさておき

「あれ、そう言えば白澤様今日のデートって言ってませんでした?」
「あのねぇ手ブラでデート行けるわけないじゃん」
「ドタキャン?」
「残念。僕がドタキャンしたんじゃなくて向こうがドタキャンしたんですー」
「え、振られたんスか?」
「・・・僕にはリコちゃんがいるもん!」



たくさんの花で大好きな君をもっともっと素敵にしてあげる!


*

×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -