れっつくっきんぐ!


「ふわあ…眠い」
「なまえおはよう、随分と眠そうだね」
「おはようひなたちゃん…実は昨日新しい本を買ってね、つい読んじゃって…」

最近は蝉が鳴き始め、ジリジリと太陽が照りつけるようになった。そろそろアイスが美味しい季節。ちなみにわたしはチョコ味が好きです。

「よっ、おはよなまえ!」
「おはよう武くん。今日も元気だね」
「ハハッ、オレは元気が取り柄だからな!」

山本くん…じゃなかった、武くん達とはこの前のマフィアごっこから随分と仲が良くなれた気がする。それに伴って、下の名前で呼び合うようになった(一人を除いて)。少しくすぐったいけど、なんだか嬉しいな

「今日の家庭科っておにぎり作るんだろ?なまえは何の味作るんだ?」
「わたしは無難に梅とおかか、かな。あとは一応昆布とかも持ってきてるよ」

おにぎりとか作るの久しぶりだな。昔はお兄ちゃんの為によく作ってたっけ

「おー、美味そうだな!良かったらオレにも1つくれね?」
「全然いいよ、何味がいい?」
「んーと、じゃあ梅で!」
「わかった、頑張って作るね」





「なまえ、私ら花たちと同じ班みたいだよ」
「ほんとだ、ラッキーだね」

調理実習の班は四人一組でやるらしく、自分の番号を見てみると花ちゃん、京子ちゃんと一緒だった!もちろん、ひなたちゃんも一緒だ。

「あ、なまえちゃん、ひなたちゃん!こっちだよー!」
「もう始められるわよ」
「わあ、準備させちゃってゴメンね!」
「別にいいわよ、じゃ始めようか」

皆すごく手先が器用で、綺麗な形のおにぎりが沢山出来上がっていく。

「よし、完成!皆はどう?」
「私も出来たよ」
「わたしも!」
「みんな出来上がったみたいね、私先生に報告してくるから先に片付け始めといてくれる?」

はーい、と3人で声を揃えると、あんた達ほんと仲いいわね、と笑いながら花ちゃんは先生のところに向かった

「そういえば2人とも誰にあげるのか決めた?」
「私は全然。むしろ自分で食べようと思ってたよ」
「そうなんだ、なまえちゃんは?」
「わたしは武くんだけ決まってるよ。後は余ったら自分で食べようかな」
「ふふ、喜んでくれるといいね」





実習が終わり、清掃をしてから家庭科室を出た。先に3人には教室に戻ってもらい、トイレに行ってから戻ると何故か綱吉くんが下着姿で沢山のおにぎりを頬張っていた…何で下着姿なの?

「…ひなたちゃん、綱吉くんどうしたの?」
「あー…何か知らないけど、京子のおにぎり食べてから、足りないー!とか言って皆の分も食べちゃってさ」
「へえ…育ち盛りなんだね、綱吉くん」
「…そういう事じゃないと思うけど、まあいいか」

結局わたしのが作ったおにぎりは、武くん、獄寺くん、そして持って帰ると言った綱吉くんにあげました。やっぱり成長期なんだね、男子ってすごいな

「うっ…後からお腹が…っ」
「綱吉くん大丈夫?」
「だ、大丈夫だよ…」
「ツナ凄い食べっぷりだったもんな!」
「流石でした10代目!!」


 

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