小説 | ナノ


 何度見ても間違い無くて、私が今まで過ごしていた現実は夢だと言われているような心地だった。どうしてこうなってしまったのだろうと過去を振り返ったって、私は海軍に戻れない。
 私がトラファルガーに拉致された翌日付けのニュース・クーの一面をでかでかと飾っている。私は部下殺し≠ナ海賊と駆け落ち≠オてとある企業から金を盗んだ≠轤オい。あまりに酷い犯罪の羅列だが、勿論心当たりはない。濡れ衣だと非議したかったが、一体どこに。むしろ私が糾弾される立場だ。その情報の出所が絶対的に正しい海軍からならば。
 殺された部下の名前の中には私が手塩にかけた後輩の名前があった。ついトラファルガーに拉致される一時間前に電伝虫で話していた可愛げのない後輩。皮肉屋だが頼れる人材であり、私が昇進した後も引っ張っていって部下にしようと思っていた矢先に。そんな人間を、正義を貫く海軍に所属する同胞を、私が殺すはずないのに。
 簡素なベッドの上にはその新聞と前にトラファルガーから受け取ったフレバンスの資料がある。その二つはどうしようもなく私の心臓を滅多刺しにして締め上げる。そこにはもう私の故郷も、知り合いも、友人も、後輩も、同僚も、職場も───私の価値でさえ、何もないのだという証明を私に見せつけるのだ。挙句にこの体に住まう珀鉛が私を蝕み、濡れ衣が存在を罪だと後ろ指を刺す。

 ───これ以上帰る場所を失いたくなかったらな。

 その言葉通り、私はこの船の中以外に居場所はない。さらに言えば心を許せる味方はいない。八方塞がりの私はどうしたらいいのだろう。力を全てを奪い取られたように、散らばった資料と白いシーツが延々と続くベッドの上に突っ伏する以外私に選択肢はなかった。
 一睡も出来ず、いつの間にか太陽は真上に昇りつつあった。微睡むことが出来ず今だ朝靄が漂うような部屋に、控えめなノックの音が遠くから響く。次いで扉が開かれる音がした。

「ニイナー、起きてるか?」
「……うん」

 ペンギンが私の返事の後に衝立の向こうから顔を出す。私の部屋は物置の奥にある、衝立で仕切られたチェストとベッドがあるだけの空間。たまに衝立の向こうでカードゲームやビリヤードをする音を聞く時はあるが、拘束されるより遥かにマシだった。ただ誰でも出入りする部屋である故に身の安全は保証されてない。勿論そんな乱暴をする人がこの海賊団にいるとも思えないのだが。
 一拍遅れて気付いたがペンギンは私の事情を知っているのだろうか。情報の海に溺れていた私は焦って手元が狂うよりは、とシーツを折り畳んで雑に資料や新聞を隠そうとする。それを見たペンギンは私の肩に手を置いた。

「安心しろ、俺は全部知っている」
「えっ……!?」
「一応俺とシャチは話を聞いているし、ベポも一部なら知っているはずだ。ニイナよりは浅いかもしれないが、船長と付き合い長いからな」

 深く被ったフライトキャップの下がニヒルに笑む。確かに知り合いとしては長いが、信頼を育んだ期間は彼らの方が長い。そんなもの火を見るより明らかだと言うのに、彼らはそれを誇示することはない。だからこそ何も考えずに歩み寄ろうとしてみるが、先日のシャチに嗜められた′盾竝夜の全て毟り取られたような絶望感が猜疑心を呼び起こす。
 そんな私の懸念すら感じ取れていないのか、ペンギンがチェストの上に持ってきた盆を乗せた。

「朝飯、まだだったろ。パン粥にしてみたが食えそうか?」

 まだ湯気が立つそれは胃に優しそうだった。朝食の時に食堂に顔を出さなかった私に気を遣ってのことらしい。衝立の向こうから丸いテーブルと椅子を持ってきて、座ることを促された。

「……お腹空いてない」
「一口だけでも胃に入れとけって。温まるし、よく眠れる」

 テーブルの上に盆を置いたペンギンが微笑んで椅子を引いた。そんな理屈分かっている。でも、体がそれを許さない。

「ごめん、食べたら戻しちゃいそうで……」
「しょうがねェなぁ。食わせてやるよ」

 少しだけ掬った匙を向けられるも、私はつい顔を背けてしまう。熱そう、と零した私にすんなりと納得したペンギンは匙を戻す。湯気がいい香りを連れてくるが、それがどうしても私の食欲をそそることはなかった。シーツと情報の波に埋もれた私が動くことはないと悟ったペンギンは空いた椅子に座る。私は顔を背けたまま、彼を見ることはできなかった。

「ニイナ、新聞の件は隠しようがないから聞かれたら答えるからな」
「……、好きにして」
「そりゃ最初は海軍ってだけで敵視していたが、今やみんなお前のこと信頼しているよ。ちゃんと仕事してるし」
「裏切りそうもないほど弱そうってことが分かって?」

 すぐ近くにある壁のシミに笑いかける。口の端だけを無理やり動かしたからか、声色は自嘲の色をしていた。

「卑屈になるなよ。安心しろって、お前の居場所はここだ」
「私の味方なんていないこんな場所が居場所?」

 上辺だけの言葉なんて散々だった。少しでも私が海軍へと心が傾けばどうせ殺すくせに。でも最早手を伸ばそうにも届かない。むしろ見つかってはいけないのだ。これからは太陽の下を避けて歩くことしかできない。お尋ね者なのだ。それが冤罪であっても。そんな人間に欲しいと思っている言葉が投げかけられないことも。

「……そんなこと言うなって」
「ほら! 味方だって言ってくれないじゃない!」
「ニイナ、ちが───」
「違くない! 私は知ってる……みんな私のことを疑っていて、ペンギンもシャチすら心の底から信じていないことも監視をしていることも、全部!」

 子供の癇癪のように枕を投げつけてもペンギンはいとも容易く受け止めた。それが私の怒りすらどうってことないような躱し方をされているようで、遣る瀬無さが涙を汲み上げる。強く掴んだシーツに手繰り寄せられるように散らばった紙が乾いた音を立てた。
 もう、八方塞がりなのだ。私はこの人たちがいなければどうすることもできないのに、この人たちから見た私はいなくなっても構わない存在なのだ。私を必要としている人は、誰一人としていない。窓から差し込む柔らかい太陽の光。それに照らされる塵芥より価値がない存在。命を必要とされていないのだ。

「なんでこんな生殺しをされるの……? それならいっそ、殺してよ……」

 顔を覆ったまま力が抜けた体がベッドに突っ伏する。静かに流れる涙が頬を伝って重力に従いシーツに消えた。時折嗚咽で揺れる体が不規則に呼吸を乱す。ペンギンは何も言わず私が投げた枕をベッドに戻し、髪を梳くように頭を撫でてきた。それが鬱陶しくて払い除けると、今度は背中を慰めるように撫でる。そんなものはいらないのに。たった一言欲しい言葉はくれないくせに。
 その時間は長く続かなかった。少し強めに船が揺れて、波ではないことは外の騒がしさで察した。伝声管からシャチの慌てた声で海軍が攻めてきたことと持ち場に着けという指令が下された。次いでペンギンを探すような声が遠くからする。この船の長の低く鋭い声だ。従う以外の選択肢がないペンギンは立ち上がって私を置き去りにしようとする。

「……俺たちは医療集団だ。生かすことは得意でも殺すことは苦手でね」

 今のうちにゆっくり休んでおけよ、と私の涙の轍をなぞって溜まっていた顎先の水滴を拭って行った。背中は振り返ることなく仕切りに隠れて遠くの扉を閉めて去って行った。微かに聞こえる銃声や靴音に戦闘の気配がする。

「なによ、海賊のくせに……」

 その場で拳を打ち付けてもスプリングが押し戻す。何処にも行けない遣る瀬無さがもどかしくなってくる。もう私には何の価値もない。何もないのに。この海賊たちはこれ以上、私から何が奪える?
 涙は止まったが、その分苦しさだけが募る。掻き抱いた服の下、左胸は空洞だった。心臓がないから辛いのだろうか。だったら醜いケロイドで構わないから塞いで欲しい。
 苦しささえ、そこを埋めてくれない。



 誰かの足音が近付いてくる。走っているような荒々しさだ。なんだか嫌な予感がして意識が急に浮上した。いつの間に寝てしまったのかベッドに仰向けになっていた。外はもう暗くなっており、薄らと白むところは水平線の向こうに押しやられていた。夕方よりは暗く、夜よりは輪郭がはっきりしている。だからだろうか。衝立が乱暴に倒されたのと同時に瞼を開けた私が見たのは、薄明かりに反射した大振りのナイフを振りかぶる、憤怒の形相をしたイッカクだった。

「ッ、!?」
「チッ!」

 真っ直ぐ振り下ろされるそれを寸でのところで受け止める。何故、とかなんで、とか考える余裕はない。切先は服に触れている。ありったけの力を込めているようで受け止める手が痛い。互角の力量が行き場を求めてガタガタと揺れる。

「アンタの、せいだっ……!」
「えっ?」

 よく聞き取れなくて聞き返すも、確かにそれは私への怨嗟だった。彼女に何かしただろうかと思案するも、特にこれと言って思い当たることはない。だけどその矛先は私にだけ向けられている。
 イッカクが体制を変えて私に馬乗りになる。これでは上にいる彼女の方が有利だ。なんとか膝を立てて少しでも体に隙間を開けようともがくが、力の差ははっきりしている。心臓を突き破らんとする冷たい刃に乗る殺意は、気圧されるほど純粋だった。

「アンタさえ、いなければ……!」

 一瞬、力を緩めてしまった。刃先が服に埋まる。瞳孔の開いた瞳が私を責め立てる。全く身に覚えがないところで私は罪を重ねている。もし本当に私に原因があるならまずは謝らせて欲しいが、彼女の状態から会話をすることは許されないだろう。突然殺されるような悪意あることをした覚えはないが、それが皆の本当の意見なのかもしれない。私たちは海賊と聞いただけで嫌悪するように、彼らも海軍と聞いただけで恨みを募らせる。
 なんだ。ペンギンの嘘つき。居場所なんてなかったんじゃん。

「おい! なにやってんだ!」
「やめろイッカク!」
「電気つけろ!」

 扉の方から数人の大声が聞こえる。何を言っているかは鮮明に聞き取れなかった。冷や汗が全身を伝い、アドレナリンが視界をクリアにする。イッカクの眼光に仕留められそうだった。聞く余裕もないが、理由は教えてくれそうにない。
 誰かが電気をつけたのか、暗かった部屋が一瞬で白く明るくなる。それに目が眩んで僅かだが力が緩んでしまった。

「うっ!」

 ドッ、と鈍い音がする。スプリングが沈む位置で刺されたのだと気付いた。だが痛みはない。服に隠れていてイッカクは気付かなかったかもしれないが、私は心臓を彼に預けている。これほどまでに心臓がないことを感謝したことはない。

「うわー! ニイナー!」
「馬鹿野郎!」
「船長呼べ! 早く!」

 シャチがイッカクを羽交締めにして私から引き離す。刺すだけで飽き足らなかったのか、心臓がないことに気付いたのか止めを刺そうとイッカクはもがく。そこにペンギンが加われば抜け出すことは難しいだろうに、男勝りな彼女はなおも私だけを睨め付ける。

「離せ!」
「どうしたんだって、急に!」
「アイツのせいだ! 海軍が急に襲ってきたのはアンタのせいなんだろ!? 私たちの隙を見て海軍に情報を流したんだ! 恩を仇で返しやがって、このスパイ野郎!」
「ニイナはそんなやつじゃねぇよ!」
「なんでアンタらこの女の肩を持つんだよ! だから海軍なんかこの船に入れるべきじゃなかったんだ!」
「……それは俺が決めることだ」

 静かで、いやに低くて重い声が通る。それはこの場を収めようとするクルーも、私に掴みかかろうとするイッカクも、縫い付けられている私さえ呼吸を忘れる程の。
 暗い廊下へ出る唯一の扉には船長である彼が凭れていた。背景に闇を携えて扉の枠組みを額縁にしてしまえば、それはまるで絵画のようだった。他人事ならその芸術に没入していただろうに、今は判決を待つ死刑囚のような心地にさせるのだ。
 死の足音は木の板に革靴を鳴らす音だった。

「処分は追って告げる。それまで待機していろ」
「船長、アンタは間違ってる! この女は海軍のスパイだ!」
「二度同じことは言わせるな。それとも俺の機嫌でお前の処分を左右していいのか?」

 尚も食ってかかるイッカクは彼との付き合いの長さを伺わせる。だが、そんなものを切り捨てるように彼はイッカクを見下した。帽子の影から覗くその鋭い眼差しに、ついには萎んだ花のように大人しくなるしかなかった。上書きされた殺気にその場にいた誰も言葉を発せず、当の本人が顎先で退室を促せば全員がそれに従った。この空気だけを置いて全員が退室したことを告げる閉扉の音は実に虚しく聞こえる。

「生きてるな」

 思ったよりもかけられた言葉は軽かった。ナイフがゆっくりと抜かれ、私は漸く呼吸をすることを許された。恐怖と安堵を和らげるように何度も荒い息を繰り返す。じっとりと背中き嫌な汗が滲み、いつの間にか握っていたシーツを震える手で解いた。

「怪我は」

 彼は無遠慮にも私のシャツを捲り上げて傷が付いていないか診る。すぐに綺麗に空洞だけを刺されたのだとわかってシャツを下ろそうとする手を、私は止めた。

「……このまま、犯してもいいですよ」

 私の奇行に形の良い眉を上げた彼が、今度は怪訝そうに眉根を寄せた。

「そんなことして何になる」
「それが私の存在価値です」
「少なくとも、そこまで追い詰められた女を抱くほど飢えちゃいねェよ」

 彼が能力を展開する。机の上にあったパン粥が、数錠の薬と冷たい水に変わった。主治医に飲めというようにそれを差し出されたら従う他ない。あわよくばこれが毒ならどれほど良かっただろうか。

「どうしてですか。捕虜でも客人でもないなら私の存在価値はありません」
「患者だと言っただろ」
「全員が納得していないじゃないですか。それならいっそ、娼婦だと言ってくれた方が割り切れるんじゃないですか? 本業の方と比べれば貧相かと思いますが、貴方好みにしてもらって構いませんよ」

 そんなことでしか役に立ちませんし、と下手くそな笑みで取り繕う。しかし見下ろす彼は何も言わず、相変わらず仏頂面だった。

「そんなことしねェよ」

 冷たい拒絶の言葉のくせに、とても円やかな声だった。夜のしじまでそれは優しく広がる。

「どう、してですか。私は価値がありません。娼婦としてでしか、もう……」

 生への諦念が薄れてしまう。その声色からもたらされた空気を辿って、理由を知りたくなる。ベッドに腰掛けた彼の横顔を正面から見たいと願ってしまう。
 もういっそのこと全て投げ出して死んでしまった方が楽なのに。彼も国から逃げ出した後はそうしたかったはずなのに。私たちはまだ生きている。大きな違いは生きていくための理由が彼にはあっても私にはないところだ。だから今、私はここで死ななくてはいけない。

「……まだ一つある、と言ったら?」

 彼の言葉を拒絶しなくては。この地獄よりも辛い世界で生きていくことになる前に。早く楽にして。
 ベッドの上に散らばった書類や新聞を一つに纏めた彼が誰も座らなかった丸椅子の上に放る。まるで、私の抵抗や悲嘆は無駄だというような粗雑な扱い。そして私の上から覗き込むように目を合わせた。暗い部屋の中で光その満月を恐ろしいと思った。やがてその唇から、海賊らしい私を詰る一言が放たれる。

「仲間になれ」

 星が明るい新月の夜だった。その細い光達が私の体をズタズタにする。訳がわからないと渋滞した脳内から零れ落ちたのは間抜けな声だった。巫山戯ているわけではないと彼の眼差しが言う。だからこそ私は惑った。延命どころか私の人生全てを否定される。

「……海軍の私に、海賊になれと言うんですか」
「捕虜でも客人でも患者でも娼婦でもない。それでお前をこの船に置いておく名称が必要ならそれしかねぇだろ」
「私は、正義を背負っているんですよ」
「もう海軍じゃないだろ」

 目を背ける現実をこうも見せつけて、わかっているのに受け入れられない私を咎める事実が、どんな慰めの言葉より救いになっているのだと皮肉を擦り込まれる。行き場を失った激情が泣きたいと言っているのに、意識が重力に従ってシーツに染み込んでいく。

「そんなお前が縋っている正義って何だ?」
「それ、は……」

 視界がボヤけて揺れる。呼吸が遅くなっていって、言葉を話すのも億劫だ。彼が言う意味さえ脳に浸透しない。先ほど飲ませられた薬は思ったよりも早く効いたな、と温くなりつつあるグラスの水滴を見遣った。

「まあ、今すぐとは言わねェ。時間だけはあるんだ、お前の正義とやらを見つけりゃいいだろ」

 もうそれに返答するほどの気力は残っていなかった。唇は重く錠を閉ざした。体を眠気が蝕む。ぬるま湯に浸かる心地良さが私の意識を逸らしていく。瞳はもう彼の姿を映せないでいた。

「だから殺せとか言うな。お前はまだやることがある」

 そうやって生かす理由をつけてくる。捨て置けばいいのに。同郷のよしみ≠ネんて細く水に溶けてしまいそうな肩書きなんて役に立たないことくらい知っているはずだ。彼の、私への執着はどこからくるのだろう。
 睡眠を死に例えることが多い。何をふざけたことをと思っていた時期もあったが、こういった微睡の中でようやく一つだけ共感できる部分があった。人が死に行くときに最後に残る感覚は聴覚だと言う。私ももう体の全てが睡眠状態に入っていても、彼がベッドを離れた衣擦れやカーテンを閉める音は鮮明に聞こえてきた。きっと彼も私がすでに眠りについたのだと思ったのだろう。指の背で頬を撫でられる感覚に少しだけ意識が浮上した気がしたが、ただそれだけだった。乾燥した皮膚が肌の上を這う音がする。暗闇の中で溶けた音に次いで聞こえたのは、深く掠れた声だった。

「……俺を置いて行ったくせに、また置いていくことを許すかよ」

 そうしてここよりも暗いところへ帰るように革靴の音が遠退いて行った。浮き沈みを繰り返す意識の中、自分の呼吸がやけに煩い。誰もいない夜の静謐さに薄らと目を開けると、閉め損ねたカーテンから一筋の夜の明かりが差し込んでいた。それはベッドの上に落ちているものの、私の体にかかることなく無様に転がっていた。少しばかり手を動かせば白い肌を照らせるというのに、私の手は目先の睡魔の手を受け入れてしまったため、その光を手に入れることはできなかった。



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