これの続き。やってるだけ
I may die, if it is for you.
「ん、ん」
わずかに声を零しながら嬉しそうに舌を絡めてくる。
こいつは、こんなにキスが好きだったのか。
意外と少女趣味なんだなと笑ってしまいそうになる。
唇を離し、鼻先が触れ合いそうな距離で問うた。
「お前キス好きだったのか?」
「べ、つにそんなんでもない」
張り続けた意地はそうそう取れるものではないらしい。
首筋に噛み付くと神宮寺の体がびくりと跳ねた。
このまま歯形が残る位きつく噛んでやりたくなる。
俺のものだという証を刻み込んでやりたくなる。
今日の神宮寺の扇情的な瞳はやつもそれを望んでいるのではないかと錯覚してしまう。
あ、ぅんと声を漏らすその唇から噛んで、という言葉が出るとするのなら、きっと俺は止まらなくなってしまうのうだろう。
そのまま薄い胸板に唇をを移し、ギリギリ見えない所をきつく吸った。
「やぁ!ひ、じりかわ、痕はだめだ」
「何故だ、此処なら見えないだろう」
それに俺は常常お前の衣服は胸元が開きすぎだと思っていたのだ、そう続けると、神宮寺時はいつもの挑戦的な目を向けてきた。
「なんだ、嫉妬か?」
「嫉妬?ああ、そうだ、俺はずっとお前の周囲に、嫉妬しているんだ」
そういうと神宮寺の顔が赤くなった。
「なんで、そういうこと、普通に言うんだよ…」
「俺は、もう観念したからな」
意味が分からない、というような視線を向けてきたのでこのまま言葉のやり取りでは埒があかないと判断し、俺は体に尋ねる事にした。
赤く立ち上がっている胸の飾りにまず吸い付く。
「ひぃ!いや、やだぁ、そんな、吸うなぁ!」
「こんなに立っているのにか?」
「んんぅ、」
乳輪ごと吸い付く事によって立ち上がった突起を舌で舐った。
「歯を立てて欲しそうな顔だな」
挑発的な事を言って突起から口を離してそちらを見やる。
神宮寺は両手で顔を覆い、ふうふうと息を吐いてから薄い唇を開いてから噛んで、と小さな声を漏らした。
顔は見せてくれないのだなと思いながらも神宮寺の態度に加虐心が擽られる。
首筋にがぶりと噛みつき見えるように跡を残す。
「いっ…!どこ噛んで…!」
ほら、強請った内容は違えども分かり易く痛めつけ、俺の物だと主張してしまったではないか。
やはり止まらないのだ。
神宮寺の言葉を遮るように突起に歯を立てると体がびくっと震えた。
徐々に歯に力を込めると、ひぃんと堪えきれなくなった声が溢れる。
「は、反対側も…っ」
そう強請られる。
焦らすのもいいが、今日ぐらいは神宮寺の望み通りにしてやってもいいだろう。
反対側を今度は最初から力を込めて噛む。
「あぁん!ああ、両方はぁ…!」
片方は口で、もう片方は指でいじめてやると神宮寺は口から涎を垂らして喜んだ。
先ほど噛んでいたせいか指で抓むといつもより良い反応が見られた。
「もう、もういいからぁ」
こっちも、と言って下に身に付けている物も神宮寺は自ら取り去った。
ペニスはだらだらを先走りを垂らしている。
この分だと下着も相当汚してしまっていただろう。
ペニスにまとわりつく液体を指で絡め取り、
そのまま後ろの窄まりに中指を挿入した。
「やぁ!…い、いきなり、そっち、かよ」
「昨日もしたせいか、だいぶ柔らかいな」
問題なさそうなので、2本目も入れ中を広げるように掻き回す。
どういう原理かはよくわからないが、やつの其処は指で掻き回すとじゅわりと液体が溢れるのだ。
前も後ろも、だらだらと汁を垂らしながらだらしなく脚を開いて。
ずるりと指を抜くと其処は物欲しそうに収縮を繰り返す。
赤く熟れた内壁が口を開く度に見え隠れする。
その光景を見ているとたまらなく征服欲が掻き立てられる。
神宮寺レンという男を、俺という鎖で縛り付けてしまいたくなってしまう。
「ああ、聖川、だめだ!だめ、だめだってっああ…!」
征服欲に駆られたまま根元まで一気に埋め込むと、全身を震わせてびゅうびゅうと精液を吐き出した。
内壁がギチギチと締め付けてくる。
「…お前は、」
短く息を吐き続け、体は痙攣し続けている。
あいつは、先ほど何と言っていた?
「勃たないだって?ここには触れてないのにお前は達してしまったな?」
射精と羞恥のせいか中は未だにびくびくと収縮を繰り返してる。
「俺にだけ感じる体か、それは都合がいい」
そのままぐりぐりと中を掻き回す。
「んぅ…!あ、そこ、そこすご、ぃ!」
「そうだな、お前は此処がとても好きだ」
感じる所を亀頭擦ってやれば甘ったるい声を上げる。
「あまり良い声で鳴くな…」
「ひぃん、ぁ!んぅ…!」
そのまま抱き寄せて対面座位の体位に持っていく。
力の入らない両腕が首に絡まる。
軽く揺さぶると橙色の髪の毛が視界の端で律動にあわせてちらちらと揺れていた。
遊ぶように中を蹂躙していると、少し余裕が
出てきたのかかすれた声が聞こえてくる。
「あァ、聖川ので…中いっぱ、いだ」
至極幸せそうにあいつはそんな戯言を言った。
先ほどはそれを怖いと言ったくせに、そんな戯言を幸せそうに呟く。
そうだ、いつもこいつの本音は戯言の中に紛れ込んでしまう。
あの言葉も、もしかすると。
快楽の底でのリップサービスとやらなのか、それともこいつは其れを望んでいるのか。
前者であろうとも、後者であろうとも、真実にしてしまえばいい話だ。
その言葉を発した顔を見れば、自ずと答えは出ていたが。
「それでいい、お前には、俺だけでいいんだ…!」
そう言って下から思い切り突き上げた。
神宮寺の喉からは抑えようのないといった声が漏れる。
引切りなしに溢れる声とぐちゅ、という音だけが部屋に響く。
「んん…!はぁっ」
自らも腰を振りながら、少しばかり残った力で首に回したに力を込めながら、耳元であいつは湿った声を搾り出した。
「ひじり、かわ!」
「なんだ?」
「お前も、オレだけの…だろ?」
心底ほっとした、やはり後者で正しかった、と。
ただこのシチュエーションでそんな事をいうとは。
少しばかりこちら心情といもの、わかってもらいたいものだ。
「ああ、やはり。お前は馬鹿だな」
離れないようにきつく抱く。
じっとりと濡れた肌がぴたりと触れ合う。
ペニスが下腹部に擦れる感じがすると、いよいよとばかりにあいつの体が痙攣し始める。
中もぎゅうぎゅうと精液を搾り取るような動きで俺のを締め付けてくる。
「あ、もう、出る…!」
「…っ!」
神宮寺は俺の腹を汚して、俺も更に強い締め付けによって、神宮寺の中を汚した。
神宮寺は意識を飛ばしてしまったが、いつもあいつが意識を失う時に何か呟いる言葉が、今日はしっかりと聞こえた。
薄く開いたそれにそっと口付けて、返事をする。
「俺もだ、レン」