謙也の自慰話。
じっとりした夏の日の部室。
黙っていても汗が滲むような、茹だるような暑さだ。
謙也はかちゃりと部室の鍵をかけてロッカーの近くまで行く。
ロッカーのネームプレートに目をやる。
―財前光
その名前をみると彼はほぅと息を吐いた。
誰もいるはずがないのに周りをキョロキョロ見渡す。
そしてゴクリと唾液を飲み込んだ。
そのままユニフォームの裾を捲りあげて胸の突起を弄り出す。
「ん、ん、」
最初は撫でるように触っていた指は徐々にこねるような手付きに変化していき、それに伴って謙也があげる声にも艶が出てくる。
「ああ、ん、ちくび、きもちええ」
謙也の股間かハーフパンツの上からでもわかるくらいに勃起していた。
布越しにペニスを形を確かめるように触ると彼の体はびくっと震えた。
「やあっあっ、おれ、部室でこないな事…」
そう呟きながらも手をとめることはない。
もうハーフパンツすら濡れてしまうくらいに先走りが溢れている。
じれったい快感で腰をくねらせた謙也はそのまま下着ごとハーフパンツを下ろす。
直にペニスを触ると、あぁん、と声あげて激しく扱き始めた。
「ん、ひぅ、あぁぁあ、んあぁぁあ…っあ、あ、ここっきもちいぃぃい!」
尿道口を親指でグリグリといじり腰が揺れ始めた。
右手ではペニスを、左手では乳首を苛める。
「やらぁ、もぉ、だめに、なってまうよぉおお!あぁぁあぁ!」
涙ぐんでる目で目の前のロッカーを見つめると財前光、という文字がぼやけてみえた。
「あ、ひか、ひかる…」
そう呟くと謙也のペニスはより一層硬度を増した。
「ひかる、っ光ぅ、もっとしてぇえ!もっといっぱい…」
そして乳首に爪を立て、ロッカーにペニスをこすりつけた。
「もっと、いっぱいちんこいじめてぇええ!あぁ、ああぁああんっ!イく、イっちゃぅぅう!」
ロッカーに白濁をぶちまけた。
はぁはぁと肩で息しながら「ひかる、すき…」と言った声が、青臭い部室に溶けていった。
*
「ああ、謙也さんっ謙也さんのオナニー、めっちゃ萌える…!」
今日も俺は頭の中で部活の先輩である忍足謙也を汚していく。
セックスという言葉を聞くだけで耳まで真っ赤にしそうな彼が、はしたなくペニスを扱いてる所を想像するとたまらなく興奮した。
だが俺の中にあるのは罪悪感ではなく、明日はどんな風に彼を汚してやろうか、という事だ。
「ああ、ん、謙也さん、、ごめんなさい」
射精しながら形だけの謝罪をし、テッシュに手を伸ばした。
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