シリーズ番外編 | ナノ


突撃☆家庭訪問:04


わたしに覆いかぶさるようにして、唯がじっとわたしを見る。
なんか・・・恥ずかしい、んですけど。


「ゆ、唯・・・あんま見ないでよ」

「え、あ・・・ごめん。かわいいなーって思って」


言われて、カァッと顔が熱くなる。この子はもう・・・なんでそう恥ずかしいこと言うのかな!
かわいいのは、わたしじゃなくて唯のほうでしょう。


そんなことを心の中でぐちぐち思っていると、唯のサラサラの髪が額にかかった。青い瞳が、すぐそばまで近づいてくる。
唯を見ていると、たまにキレイすぎて男の人だってことを忘れるんだよなぁ。
なんとなしにそんなことを考えている間に、唯はわたしの下唇をぱくりと食んだ。


「ん、っ・・・」


熱い舌先で、唇をなぞられる。誘われるままに唇を開くと、唯の舌が咥内に滑り込んできた。
……キス、なぜかうまいんだよね。経験か? それとも、お国柄?


ベッドに散らばる髪を梳くようにして、唯がわたしの頭を撫でる。なんでキスうまいんだコノヤロー、なんて思っているわたしの気持ちをよそに、唯はさらに深く口付けてきた。
歯列をなぞって、上顎を舐め取られて・・・翻弄されるのが悔しくて舌を絡めると、唯も負けじと絡ませてくる。


「んっ、ふ、ぁ・・・」

「千夏・・・っ、」


切羽詰ったように、唯がわたしの名前を呼ぶ。
うー・・・。処女ってわけじゃないのに……緊張っ。


ぺろり、と唇をなであげて、唯がわたしのセーターを捲り上げた。……ごめんなさいね。今日、唯の家にあいさつだけのつもりだったし……まさか、こんなことになるなんて思っていなかったんだよね。
ヒートテックやらなにやら、着込んでおります。


「……う、」

「……ぎょ、凝視すんな!」

「だっ、て・・・! 胸、おっきい……」

「奈津希ちゃんが、『おっぱい星人』って言ってたでしょ?」

「……ごめん、妹が・・・」

「いえいえー」


ごめんなさいね、Fカップあって……ってなもんで。
唯は脱がせにくそうにしながらも、セーターを鎖骨までまくった。


「……全部脱がしたい」

「え、あ・・・うん」


言われるがままに、頭を引っ込めると、唯がセーターを頭から引き抜いた。……よかった、タートルネックにしないで。顔ぶちゃいくになるところですよ。


「……白いんだな」

「え? あ、そう・・・?」

「うん。雪村がすげえ白いから、あんまり感じたことなかったけど……」

「あずみの白さは別格。雪女だから、あの子」

「雪女っ、て・・・」


唯も、わたしも……緊張からか、口数が多い。
だって、恥ずかしいじゃん。


唯が、わたしの鎖骨に唇を落とす。
あ、つい・・・。


「っ、ん・・・」

「すべすべ・・・」

「そういうこと、言わないの、ッ」


臆面もなく、恥ずかしいことを言わないでほしい。
「だって、」なんて膨れても、かわいくな……、かわいいけど。


「ッ、あ・・・ちょ、」

「これ、取っちゃうな?」

「いちいち、確認しなくていいから、」


唯がわたしのブラジャーに手をかける。
背中に腕を回されて……プツン、とブラを外された。
な、なんで一発で外すかな!


「慣れて・・・ない、よね?」

「え・・・?」

「なんか……ブラ外すのうまくない?」

「イメトレしたもん」


イメトレ・・・!
それは、いわゆるオ○ニーとは違うのかね?
噴き出しそうになっていると、唯がわたしの胸を空気にさらした。
それから、胸の突起にちゅっと口づけてくる。


「っ、ん・・・」

「千夏・・・」

「ッ、あっ、」


や、ばい! 恥ずかしい!!
エロい雰囲気が……恥ずかしい!






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