Let's 採点 LOVE | ナノ


(04)


……キス、してる?


考えるより先に、手が動いていた。
オレの胸に飛び込んできた奈緒の背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめる。


「・・・んっ、」


鼻にかかったような声。
こんな状況なのに、欲情する自分が嫌になる。
それだけで、熱を持つ俺の息子を、罵りたい。


奈緒の唇の隙間から、舌を差し込んで、咥内を犯す。
熱を持つ奈緒の舌を軽く甘噛みして、それから舌先を尖らせて舐め取った。
歯列をなぞって、上顎を刺激して……。
待ちわびた奈緒とのキスを、これでもかとばかりに堪能する。


「・・・っ、あん」


奈緒の口、あっつい。
奈緒口の端から、どちらのだかわからない涎が垂れた。
……もったいない。


そう思って、惜しいけど、唇を離して、奈緒の口の端を舐め取った。


「……、ち」

「奈緒・・・」


うつろな目でオレを見る奈緒。
大きな目からは、涙がこぼれる。


「ほかの子に・・・手を、出さないで。あたしに、何をしてもいいから……」

「……っ、あ・・・」


奈緒は、ぼろぼろと涙をこぼしながら、唇を三日月形に上げた。


「壱が誰かに手を出すたびに、あたしは心が壊れていった」

「……ご、めん・・・なさい・・・」


今なら、分かる。
オレだって、奈緒が他の男に抱かれまくったら……壊れると思う。気が、狂っちゃうかもしれない。


「壊さないで。・・・壊して、いいから」

「な、お・・・」


矛盾しているようで、核心をつく奈緒の言葉。


「……いっぱい、愛してよ・・・壱」


そう言った奈緒は、もう一度オレの唇を塞いだ。





……ごめん、奈緒。
オレ……もう、無理。
我慢なんか、できないよ。











**********


「や、め・・・あっ、ひぁあっ・・・」


ゆさゆさと、腰を揺する。
パンパンという乾いた音が室内に響いた。


オレは、すでに2回。
奈緒は、たぶん6〜7回はイってる。


奈緒の顔は、涙と涎でびちょびちょだ。
うつろな目で、オレを見上げている。


「ま、ぁっ・・・あん、あっあっ……」

「奈緒・・・」


ひっきりなしにあえぎ声を上げている奈緒の声は、すでに掠れ気味だ。
快楽に飲まれて、もう言葉もまともに発せていない。


それでも……オレの欲は止まらない。


「いち、いちっ・・・や、ぁっ・・・また、イっちゃ・・・イク……イクから、ぁっ・・・!!」

「んっ・・・イって、いいよ……」


奈緒を突き上げて、Gスポットにカリを引っ掛ける。
両足を担いで、オレの肩に乗せると、奥に当たって、息子が弾けそうになる。


「あっ、ふかっ・・・いぁ、ひぅ・・・あっ、あっや――っ!!」


奈緒の足の指が、ぎゅって縮まった。
奈緒のナカが、伸縮して、ペニスが締め付けられるのが分かる。


オレまでもっていかれそうになったけど……ここは、堪えどころ。
なんとか、踏ん張ってみた。
……えらいぞ、息子よ。


「う、や・・・ぁっ!?・・・めっ、イってる・・・からぁっ!!」

「んっ・・・。イってて、いいよ……」

「ちがっ、うご、くなあっ・・・!!」


絶頂を迎えて、敏感になりすぎている奈緒の体。
それでもオレは、容赦なく動く。
奈緒の太ももはぴくぴくと痙攣しているし、上半身はしなって、あばらが浮き彫りになっている。


「待って、あっあっ・・・だめっ、やだあっ・・・」

「んっ。気持ちい?」

「気持ちい、からっ・・・も、死んじゃ、・・・やあっ、ひゃああっ!!」

「もうちょっと、・・・」


涙で濡れた顔を手のひらで覆い隠す、奈緒。
顔、見たい……。
オレは、奈緒の手を剥ぎ取って、ベッドに縫いつけた。


奈緒は、わんわん泣きながら、嬌声を上げる。
もう、喘ぎ声か泣き声かも分かんない。
悲鳴みたいな声を上げながら、オレをぎゅうぎゅうって締め付けてくる。


「やだっ、やぁっ・・・も、無理・・・ムリぃっ!」

「奈緒、」

「壱・・・壱、好き・・・いっちゃん、・・・いっちゃんっ……」


泣きながら、喘ぎながら……。
オレの名前を呼ぶ奈緒が愛おしい。
だから、もっと突き上げて、名前を呼ばせたいけど……残念。オレも、そろそろ限界。


「イく、よ・・・奈緒っ……」

「あっ、ぁっ、・・・あ、たしも・・・また、イっちゃ……」

「ん。……一緒に、ね?」

「あぁああっ!も、いっ・・・!!」


腰を掴んで、深く深く穿つ。
奈緒は、白い首をさらして、膣を伸縮させた。


「あ、奈緒・・・っ」


オレも、奈緒の名前を呼びながら、ゴムに精を放つ。
……でも、反応がない。


「な、お・・・?」





……あ、トンじゃってる。






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