隣でクスクス笑っている奈緒。 色づいた唇を見ていると、どうしても邪な気分になってしまう。
……吸い付きたいとか、食べちゃいたい・・・とか。
でも、いまオレは理性をギリギリで保ってる状態だし、奈緒への感情も何一つ解決していない。 ……いま、奈緒とキスなんかしたら、オレどうなっちゃうか分かんない。
そう思って、必死に気持ちを落ち着けていると、奈緒が唇を開いた。
「そーだよねぇ。100点になんなきゃ、キス出来にゃいんだっけ・・・」
ぷーっと膨れる奈緒。 ……ちくしょう、可愛い・・・。
「ざーんねん。あたし、キス好きなんだけどにゃあ・・・」
「……え・・・?」
酔っ払った奈緒が呟いた言葉に、びくりと反応してしまう。 ……キスが、好き・・・?
「まっ・・・て、」
ものすごく、声が震える。 そんなオレの声を聞いて、奈緒がきょとんと振り返った。
「にゃにぃ?」
「待って・・・奈緒……キス、したこと・・・あんの?」
否定して……。 嫌だよ、オレ。 奈緒が、エッチよりも大切にしてるキス。 それを、誰かとしたことがあるなんて……絶対嫌だ・・・。
泣きそうになりながら問いかけると、奈緒は少しの沈黙の後、へらっと笑った。
「あーるよー?」
「……う、そ・・・」
……ガツンって、頭を殴られたような気分だった。 ウソでしょ?ウソだよね・・・? だって、キスは100点の人しかさせないって……。 つまり、過去か・・・今、奈緒には100点……一生一緒にいたい、めちゃくちゃにされてもいいような人がいるってこと?
「うそじゃにゃーいよう」
「奈緒・・・待って、嫌だ!」
「奈緒じゃなくてなおなおー」
「やだ!奈緒・・・オレ、絶対嫌だ!!」
奈緒の肩に手を置いて、揺さぶりながら言う。 奈緒は怪訝な顔をしながら、オレを見ていた。
「やだって、にゃにがあ?」
「やだよ・・・嫌……」
オレ、たぶんちょっとパニックになってる。 頭の中に思い浮かんだのは、奈緒が誰かに抱きついて、キスしているシーン。 首を振ってそれをかき消して、「嫌だ」と奈緒にすがった。
「やだ……?……あー、エッチできないのが?」
「ちが・・・」
「んもーう。しょうがにゃいなあ・・・」
「奈緒・・・?……ちょっ!!??」
ふと目を下にやった奈緒が、オレの制服のパンツに手をかけた。 そして、ベルトを外すと、ボタンを開け、チャックを外す。 あれ?と思った瞬間、下着ごと制服を脱がされて、息子を取り出された。
「な、奈緒!?」
「んー?おっきくなってんねぇ?」
……そら、そうですよ。 だって、奈緒が煽るんだもん……。 さっきの奈緒の「キスが好き」発言でちょっと萎えはしてるけど、普段に比べたら全然大きいです。
……そ、そうだ!奈緒の突然の行動にビックリしてて、ちょっと頭から抜けてた。 奈緒の・・・キスの件。
オレは、奈緒へと視線を落として、口を開いた。
「奈緒・・・あの、キスって……」
「んー?」
とろんとした目でオレを見上げながら……。 って、さっきまで同じくらいの目線の位置にいたのに、いつの間にかオレの足の間にいる奈緒。 あ、あれえ!?
「な、奈緒・・・!?」
「へへっ」
オレを見上げてにこりと笑った奈緒は……反り勃ったオレのものを、ぱくりと咥えた。
「な・・・!?」
「んむっ、」
竿に、奈緒の細い指が添えられる。 そして、その指を上下に擦りだした。
「な、お・・・っ?」
「んっ・・・ん、」
口をすぼませて、頭を上下に振り始める。 う、うそ・・・でしょ?
「なお、っ・・・あっ、待って……」
「ひひゃへふ(いやです)」
オレの息子を咥えたまま、奈緒はオレを見上げてにこっと笑った。 あまりの衝撃で、オレは固まってしまう。
……奈緒が、オレの・・・咥えてる? それを事実として認識した瞬間、自分のモノが、先ほどまでより熱を持つのが分かった。
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