Let's 採点 LOVE | ナノ


(05)


隣でクスクス笑っている奈緒。
色づいた唇を見ていると、どうしても邪な気分になってしまう。


……吸い付きたいとか、食べちゃいたい・・・とか。


でも、いまオレは理性をギリギリで保ってる状態だし、奈緒への感情も何一つ解決していない。
……いま、奈緒とキスなんかしたら、オレどうなっちゃうか分かんない。


そう思って、必死に気持ちを落ち着けていると、奈緒が唇を開いた。


「そーだよねぇ。100点になんなきゃ、キス出来にゃいんだっけ・・・」


ぷーっと膨れる奈緒。
……ちくしょう、可愛い・・・。


「ざーんねん。あたし、キス好きなんだけどにゃあ・・・」

「……え・・・?」


酔っ払った奈緒が呟いた言葉に、びくりと反応してしまう。
……キスが、好き・・・?


「まっ・・・て、」


ものすごく、声が震える。
そんなオレの声を聞いて、奈緒がきょとんと振り返った。


「にゃにぃ?」

「待って・・・奈緒……キス、したこと・・・あんの?」


否定して……。
嫌だよ、オレ。
奈緒が、エッチよりも大切にしてるキス。
それを、誰かとしたことがあるなんて……絶対嫌だ・・・。


泣きそうになりながら問いかけると、奈緒は少しの沈黙の後、へらっと笑った。


「あーるよー?」

「……う、そ・・・」


……ガツンって、頭を殴られたような気分だった。
ウソでしょ?ウソだよね・・・?
だって、キスは100点の人しかさせないって……。
つまり、過去か・・・今、奈緒には100点……一生一緒にいたい、めちゃくちゃにされてもいいような人がいるってこと?


「うそじゃにゃーいよう」

「奈緒・・・待って、嫌だ!」

「奈緒じゃなくてなおなおー」

「やだ!奈緒・・・オレ、絶対嫌だ!!」


奈緒の肩に手を置いて、揺さぶりながら言う。
奈緒は怪訝な顔をしながら、オレを見ていた。


「やだって、にゃにがあ?」

「やだよ・・・嫌……」


オレ、たぶんちょっとパニックになってる。
頭の中に思い浮かんだのは、奈緒が誰かに抱きついて、キスしているシーン。
首を振ってそれをかき消して、「嫌だ」と奈緒にすがった。


「やだ……?……あー、エッチできないのが?」

「ちが・・・」

「んもーう。しょうがにゃいなあ・・・」

「奈緒・・・?……ちょっ!!??」


ふと目を下にやった奈緒が、オレの制服のパンツに手をかけた。
そして、ベルトを外すと、ボタンを開け、チャックを外す。
あれ?と思った瞬間、下着ごと制服を脱がされて、息子を取り出された。


「な、奈緒!?」

「んー?おっきくなってんねぇ?」


……そら、そうですよ。
だって、奈緒が煽るんだもん……。
さっきの奈緒の「キスが好き」発言でちょっと萎えはしてるけど、普段に比べたら全然大きいです。


……そ、そうだ!奈緒の突然の行動にビックリしてて、ちょっと頭から抜けてた。
奈緒の・・・キスの件。


オレは、奈緒へと視線を落として、口を開いた。


「奈緒・・・あの、キスって……」

「んー?」


とろんとした目でオレを見上げながら……。
って、さっきまで同じくらいの目線の位置にいたのに、いつの間にかオレの足の間にいる奈緒。
あ、あれえ!?


「な、奈緒・・・!?」

「へへっ」


オレを見上げてにこりと笑った奈緒は……反り勃ったオレのものを、ぱくりと咥えた。


「な・・・!?」

「んむっ、」


竿に、奈緒の細い指が添えられる。
そして、その指を上下に擦りだした。


「な、お・・・っ?」

「んっ・・・ん、」


口をすぼませて、頭を上下に振り始める。
う、うそ・・・でしょ?


「なお、っ・・・あっ、待って……」

「ひひゃへふ(いやです)」


オレの息子を咥えたまま、奈緒はオレを見上げてにこっと笑った。
あまりの衝撃で、オレは固まってしまう。





……奈緒が、オレの・・・咥えてる?
それを事実として認識した瞬間、自分のモノが、先ほどまでより熱を持つのが分かった。






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -