Let's 採点 LOVE | ナノ


(05)


「……壱?」

「……なおぉ・・・」


涙目で訴えると、奈緒がこてんと首を傾げた。


「ゴム、ないよ・・・」

「…………、」


言った瞬間、奈緒が目を伏せた。
そして、まつげを震わせながら、かたりと一点をゆび指す。


「……財布の中、」

「……へ?」


奈緒が指差したのは、オレたちが手荷物を置いていた机の上。
小さなサブバッグを震える指で指しながら、奈緒がポツリと呟いた。


「財布の、中に・・・ゴム、入ってる」

「………な・・・なんで?」


奈緒のサブバッグに手を伸ばしながら、疑問が拭えない。
なんで?なんで奈緒……ゴム持ってるの?


実は奈緒のナカには指を差し込んだまま。
それを微かに動かしながら、奈緒に問いかける。


「ひぅ・・・あ、っ……」

「奈緒・・・ゴム、出すよ?」

「ふ、う・・・」


こくんて頷いた奈緒。
オレは、右手だけで奈緒の財布を開く。
……小銭入れのところに、この間オレが置いていったゴムが入っていた。


「……奈緒?なんで入ってんの?」

「………っ、」


問いかけると、奈緒は真っ赤になって黙り込んでしまった。
……え?どういうこと?


「……ねえ?誰かとヤる気だってってこと?」


まさか、あの教生と?
つーか、もしそうだとしたら、奈緒オレが置いていったゴムで教生とヤろうとしてたってこと?
奈緒、そんなことしないよね?
そんな人じゃないよね……?


「奈緒?・・・なんで?」

「あ・・・」


奈緒が、目からぼろって涙を零した。
頬はさっきよりもずっと真っ赤になっている。


「なーお?」


オレが責めてるみたいで、言いにくいのかもしれない。
だから、問い詰めたい気持ちを抑えて、努めて穏やかな声で問いかけた。


……本当は、ひどいことをしてでも理由を話させたいけど。
もし本当に教生とそういう関係だったら……。
オレ……教生のこと、殺すかも。





「い、ちが・・・」


自分でもどん引きするようなことを考えて、自分でびっくりしていると、奈緒が漸く口を開いた。
そして、震える唇で、曲げた指を咥えた。





「壱が・・・コンドーム、持たなくなったから……もし、学校でこういう雰囲気になったときのために入れ・・・ふぁあっ!?」


最後まで聞いてなかった。
……ゴムは、オレと使うために持っていたらしい。
それが分かったら、もう十分だもん。


奈緒のナカに挿れていた指をくにっと曲げて、奈緒が震えている間に自分のモノにゴムを被せる。


「奈緒は、オレとこういう風になったときのためにゴム持ってたんだ?」

「ふ、ぇ・・・」


こくん、と、奈緒が頷く。


「ごめ・・・」

「謝る必要ないよ。……すげー嬉しい」


言いながら、奈緒のナカに性器を沈めていく。奈緒の背中に覆いかぶさって、一気に腰を穿った。


「は、ひぁぁあっ!?」

「はっ・・・狭っ、」


相変わらず熱くて狭い奈緒の膣内。
机の縁を握り締める奈緒の手の上に自分の手を重ねて、背中に舌を這わせながら腰を律動させる。


「ひぅ、ぁっ、あっ・・あん、あっ」


律動にあわせて、奈緒が高い声を上げる。
後ろから突いているからか、いつもより深いところまで入っていて、気を抜くとすぐ持っていかれそう。


「ま、あっ・・・いっ、痛い・・・いたっ、」

「え・・・?」


と、しばらく律動していると、奈緒が不穏な声を上げた。
痛い?


「え?奈緒!?痛い?大丈夫!?」

「ふっ・・・胸・・・胸、痛いっ……」


胸?
……あ、そっか。


机にうつ伏せになるように覆いかぶさっている奈緒。
たぶん、立ち上がった乳首が机に擦れて痛いんだ。


「ごめん・・・」


痛がってる奈緒も可愛いけど……。
って、そんなこと思っちゃダメだよ、オレ。


とにかく、その状態を脱するために、オレは近くにあった椅子を引いて、自分に引き寄せた。
そして、奈緒の腹部に手を回して、くいっと引っ張る。


「ひ、ぁぁっ!?」


奈緒に手を回したまま、後ろにあった椅子に腰掛けた。
奈緒のからだは、勢いのままオレの足の上に腰掛けるようなかたちになる。


「あっ、あぁぁぁっん、――っ、」


と、その刺激のせいか、奈緒がオレの上でびくんびくんと震えた。
奈緒のからだが完全にオレの上に座って、咥え込んだオレの息子が奈緒を思いっきり突き上げた瞬間、奈緒は絶頂を迎えてしまったらしい。


きゅうっと締め付けられる息子さんにエールを送りながら、オレは精液を吐き出さないように堪えた。






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