奈緒に覆いかぶさって、腕を回してしゅるりとネクタイを外す。 そして、シャツのボタンをぷつんと外し始めると、奈緒は驚いたように身じろいだ。
「い、壱……?待って、ここ学校……!」
「知ってるよ」
奈緒の制止の声を振り切って、前のボタンを全部外す。 そして、奈緒の胸元に手を伸ばした。
「待って!授業始まるし、ダメ!!」
「……奈緒が悪いんだからな」
「やだ!壱、今はダメ!!」
「いやだ」
「壱っ!!」
懇願する奈緒の視線を振り切って、奈緒のブラに手を伸ばした。 下から包み込むように揉み上げる。
「ちょ・・・壱、ほんと・・・だめっ、」
尚もいやいやと首を振る奈緒。 なんだか腹が立ってきて、ブラを上にずり上げた。
「ひ、あっ!?」
驚いた声を上げた奈緒の胸を生で掴んで、ちょっと乱暴に揉みしだく。 人差し指を乳首に引っ掛けて刺激すると、奈緒から涙交じりの嬌声が零れた。
「ふ、ぅ・・・」
「その気じゃん。奈緒、乳首立ってるよ?」
耳元で囁いた瞬間、奈緒の耳が真っ赤に染まる。 それに満足感を覚えたオレは、集中的に乳首をこね回した。
「ひ、ぅ・・・ひゃあっ、あ、っ・・・」
前から思ってたけど、奈緒は快感に弱すぎると思う。 すでに目から涙が零れてるし、上半身だけ机に預けるような格好をした奈緒の足は、ぴくぴくと震えていた。
「奈緒はさ、あの教生とヤったの?」
「は、はあ?」
以前つけた背中の痕が、薄くなってしまっている。 オレは、以前つけた痕の上をなぞるようにしながら、奈緒の背中に印をつけていった。
「ヤ、るわけ・・・なっ、」
「ふーん」
「あんたじゃ、・・・ないん、だからっ」
「……へーえ」
振り向いて睨みつけてくる奈緒の乳首を、きゅっとつまんだ。 その瞬間、背中を反らして奈緒が喘いだ。
「っ、あぁ・・・」
「オレも・・・最近ヤってないもん……」
ちゅ、ちゅって奈緒の背中に痕を残しながら、ぼそっと呟く。 ま、それがなんだって話しなんだけどね?
奈緒のことはじめて抱いてからは……オレ、まだほかの誰ともヤってない。 つか、ヤる気が起きない。
「そんなの・・・奈緒には関係ないだろうけど……」
はあって、奈緒の背中に息を吐きながら言ったら、奈緒がぴくんて震えた。 そして、小さく声を漏らす。
「・・・、しい」
「へ?」
震えながら、奈緒が呟いた小さな言葉。 全然聞き取れなくて問い返すと、奈緒がくるんてこっちを向いた。
「……っ、!?」
振り向いた奈緒は、快感に耐えるようにきゅって唇を噛みながら、頬を真っ赤に染めていた。 でも、目じりはふわって下がってて、表情がすげー甘い。
その表情に思わず固まっていると、奈緒は追い討ちをかけるように呟いた。
「う、れ・・・し、」
……へ? 嬉しい? 嬉しいって・・・何が?
意味が分からなくて、挙動不審になっているオレに、奈緒がふわって笑いかけた。
「壱・・・このネクタイ、ほどいて?」
「え?……や、やだ!だってほどいたら、奈緒逃げちゃ、」
「逃げないから。……気持ちよくして?」
オレの言葉をさえぎって、そう言い放った奈緒。
よくわかんない。 奈緒の考えてることが、よくわかんないよ。
でも・・・
オレは、奈緒の手を縛るタイを、しゅるりと解いた。
|
|