9主とバトルマスター♀



「ナイン君に質問があるんですけど」
「なんですか、唐突に」
「ナイン君は天使なんだよね」
「…ええ、まあ」
「じゃあさ、人間とは違う生き物ってことだよね」
「そうなりますね」


「つまり犬と人間、猫と犬、猫と人間って感じで天使と人間は別物なんだよね」
「…何が言いたいんですか」
「や、まあ、うん。…実際、姿形が似てるだけなら人型の魔物だっているけど、魔物は魔物じゃない?」
「はあ」
「……報われないなら玉砕しようかなあと」
「ナマエ、単刀直入に、分かりやすく、シンプルにお願いします」


「…えーと、ナイン君が好きなんですが、天使は人間になれますか」
「分かりません」
「じゃあ、人間は天使になれますか」
「分かりません」
「……ナイン君が、私を好きになってくれる可能性はありますか」
「分かりませんが、努力次第でどうにでもなるかと」


20160629


「頑張る!ナイン君に振り向いてもらえるように、もっと強くなる!」
「ナマエにこれ以上強くなられたら僕の立場が…」
「一撃でどんな敵でも、ナイン君が怪我する前に倒す!…つもりだけど、だめ?」
「……ああうん、いいです。僕の方が強くなったら、言います」
「へ、言うってなにを!?ナインくん!?待って!」