七夕の会話


「ねえ倉間、一年生が一階ですごく楽しそうに笹飾ってる」
「あー、そういえば今日、七夕だったな」
「私らも去年やったっけ。懐かしいね」
「……懐かしいな」

「そういえば幼稚園の時劇やらなかったっけ?七夕の」
「お前よく覚えてんな、今思い出したわ」
「私織姫様だったね!懐かしい」
「俺は天の川の一人だったけどなあ」
「彦星だったの誰だっけ?」
「忘れた。つーか興味ねえ」
「私もだ…そういえばあの頃は純粋だったのにね」
「本当に心からそう思う」
「うるさい!」

「せっかくだし、私達も一年生の笹に飾らせて貰おうよ」
「いや面倒…お前ちゃっかり二枚持ち帰ってきてるのな」
「流石に一人で二枚書くなんて強欲なことはしないから一枚恵んであげる!」
「久しぶりに上から目線だなー爆発しろ」

「で、倉間は何をお願いするの?」
「……………いや俺はいいんだよ!お前は!?どうせ剣城だろ!」
「お、焦ってるね?あやしいね!?」
「いや焦ってねえよ!」
「私は願い事なんてみんな健康、ぐらいしかないから!ほら倉間何書いたの!どれどれ、」
「取るな!やめろ!返せ!」
「なになに……『可愛い彼女が欲しい』?お!おおお!倉間にも春が!」
「ねーようるっせえなリア従!」
「あ、なんだただの希望か…」
「お前にだけは哀れみの目で見られたくねえ!」

「大丈夫!私に春が来たんだから倉間にも春は来るよ!…多分」
「お前に構ってたら一生出来なさそうだっての…」
「私を疫病神みたいに言わないでよ」
「実際そうだろうが」

「あー、じゃあ私願い事変えとくね」
「……なんだよ」
「倉間に可愛い彼女が出来ますように、ってお願いしとく!」
「公開処刑じゃねえかやめろ!つーか普通に嫌だ!」








(2014/07/07)

まいうぇい倉間君に春をあげたいので新しい夢主出したい。でもそんな余裕ない