オズロックと某知育菓子


「じゃあこの魔法の粉@に水を入れるんだけど、」
「魔法などというものがこの世に存在するはずがないだろう」
「はいはい、まずは入れてからどうぞ」
「…………色が変わったな」
「はい混ぜて!オズロックさあ早く!」
「色が変わって、それだけではないか…なんなんだ」
「優しくね!それで手早く!粉っぽさがなくなるように!」
「一体なんなんだこれは…菓子とは思えんぞ」


「じゃあここに、魔法の粉Aを投入してくださいな」
「…更に入れるのか?随分嫌な色だが」
「これも混ぜてね!優しく手早く愛を込めて」
「いらん」
「とか言いつつ、ちゃんと混ぜてくれるオズロックのこと好きだわ私」
「…………………………」
「えっ何!?なんで睨むの!?えええ!?」


「で、これを巻きつけてこっちのキャンディに付けて食べる!」
「地球人はこんなものを日常的に摂取しているから頭がめでたいのか」
「ちょっと待って私は日常的に食べないよこの手の知育菓子」
「では名前、頭がめでたいのはお前に限るのだな」
「なんでさっきから辛辣なの……うん!久しぶりに食べると結構いける」
「そんなものを食べるお前の気が知れん…」
「まあまあそう言わずにはい、オズロック」
「っ!?」
「な、なに。なんでそんな嫌そうな顔なの……あ!ごめん!普通にスプーンに口つけてたの忘れてたわ!」
「貴様、私の口に無理矢理…!」
「あああごめん!許して!ほら、これ残り全部あげる!キャンディもあるよー…ほーらねるねる…っあああ!待って!サッカーボールは!オズロックの手にかかったらサッカーボールは凶器になるから勘弁!ってあああ!こんな狭い場所でソウル出さないでお願いだからあああああ!」





(2014/05/29)

買い物話のねるねるのくだり