NON

私の名前は苗字名前。
付け加えると、ジョジョが大好きな女子高生。
住んでいるところは杜王町!と言いたいところだが、現実問題無理な話なのです。
でも仙台に住んでいるので、勝ち組だと思ってる。
さて、今日も帰ってジョジョサイトでも廻るか、と私が足を踏み出したところは、何と空。
あれ?いつの間にか屋上に居るぞ、私。
落ちていく間際に見えた友人の顔は、何が起こったのか分からない、というような顔で、口元まで持ってきていた箸には美味しそうなたこさんウインナーが刺さっていた。
あぁ、最後に見るものがたこさんウインナーだなんて…。
せめて…一度でいいから…

ピンクダークの少年が読みたかった…






落ちる


名前!?
と言う友人の声が聞こえた気がした

いや、現に叫んだようだ
屋上のフェンス越しに、友人の必死な形相が見えた


あぁ良かった
最後に見たのがたこさんウインナーじゃなくて、大好きな友人の顔で



バッシャァァンッ



「うぷっ、冷たっ!」


私は屋上から飛び降りたと思ったら、今度は水の中だ。
いや、しょっぱいから海か。
何にせよ、死なないですんだ。
もしかしてただの夢だったのかもしれない。飛び降りなんて。
しかしこの状況も分からん。


「な、何故海…」


冷たい感覚はあるから、これは夢ではなさそうだ。
しかしこの岬、何やら人が多い。観光名所だろうか。
急いで陸に上がると、地元の人が観光客に説明しているのが聞こえた。


「ここはボヨヨン岬と言って〜」

「…ボヨヨン…岬…?」


ちょっと落ち着こうか、聞き間違いだ間違いない。ポヨヨンかもしれない。


「髪の長いきれいな女の子が」


うおーい!ちょっと待ったぁぁ!
それはまさかゆ、いやいや!冷静になるんだ名前!


「小さな男の子が」


トリップ、なんてそんな夢小説みたいなことあるかーッ!!




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