NON

荒木荘設定

名前がここでの生活にも慣れた頃。
いつもは騒がしいこの部屋も、今はとても静かだった。普段この時間、プッチは教会に吉良は仕事に
行っている。今日はドッピオもカーズもいないようで、DIOは棺の中で深い眠りについていた。
静かすぎて少し寂しいとおもってしまうところをみると、自分もこの生活にすっかり慣れてしまったなぁ、と名前は一人苦笑した。
しかし、その静かな時間はすぐに崩れることになった。

バタン


「?あれ、吉良さんおかえりなさい」

「あぁ……ただいま」

「今日お仕事早かったんですね?」

「……体調が悪くてね……早退、したんだ。ところでディアボロはいないのかい?」

「あ、なんか新作のゲームが出たから買いに行くとか言ってましたけど……」

「チッ……肝心なところで役に立たない……」


フゥーと吉良は長いため息を吐いた。
確かに顔色はいいようだが、眉間に皺が寄って何かに耐えているようで苦しそうだった。


「吉良さん大丈夫ですか……?」

「あぁ……いや、あまり大丈夫ではなさそうだ」

「苦しそうですね、何か私にできることあったら言ってください」

「そうだな、なら……」


吉良は名前の前にしゃがむと、名前の手をつかんだ。




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