NON

名前が仗助のお嫁に来てくれればいいのにね。
これは例の幼馴染ではなく、とち狂った俺の母親の言葉。



  最愛の幼馴染



はぁ、と名前は俺のおふくろを見る。俺はといえば、そんな名前とは正反対に慌てまくっている。
そりゃあいきなりそんなこと言われれば誰だって焦るだろ。本人がいる前だぜ?
名前はしょっちゅう俺の家で晩飯を食べていく。近所だし、名前の両親がいつも仕事で家に居ないのが理由だ。
それで俺たちはよく買い物に行っていたというわけだ。無駄にお使いしてたわけじゃない。
名前の作る料理は上手く、愛想もいいし、家事全般こなせるわけだ。
それにしても、これはいきなりすぎるだろ。


「うーん・・・私には心に決めた人が・・・」

「は!?」

「え!?誰、誰なの!?教えなさい、名前!!」

「承太郎さんと露伴先生と億泰と・・・」

「ストップ、そんなことだろうと思ったけどいい加減にしとけ」


一瞬マジでビックリしたが、やっぱりいつもの名前であった。



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