★★★★ |
NON 露伴先生に妹なんていたのかァ〜と億泰。 露伴は嫌な奴らに出会った、とばかりに苦い顔をしている。 俺はというと露伴の横から顔を出している女の子に釘付けで、微動だにできないでいた。 しかし次の瞬間女の子が発した言葉によって俺は覚醒する。 「あぁ〜!もしかしてクソッタレ仗助とアホの億泰!」 「ハァ!?」 「お兄ちゃんからよく聞いてます」 「アホって……」 「テメー露伴なんて教え方してんだ」 「間違ってないだろう、もういいだろ名前、帰るぞ」 「えーっ杜王町案内してくれるって言ったのお兄ちゃんじゃない」 変な覚え方をされていた。 このままでは第一印象クソッタレになってしまう! 慌てて俺は呼び止める。 「え、えっと、名前さん?」 「はい?」 また綺麗な顔でニコーと笑う。 グ、グレート……。 「俺っ!東方仗助って言います、仗助って呼んでください」 「じょーすけくん」 「グレート!」 「おいッ仗助!名前に構うんじゃあないッ!」 「すみません、過保護な兄で」 名前さんがそう言って笑うと、露伴はうるさいな!とプンプン怒って名前さんの手を引いて行ってしまった。 あぁ、この恋はとてつもなく大きい障害があるようだ。 彼女の父親は知らないけれど、彼女の父親よりもめんどくさいに違いない。 彼女と仲良くなるには骨が折れそうだが、でも落ちていく恋心を止めることなんてできなかったのだ。 ________ シリーズ化する か も 前 | 戻 | 次 |
☆★ ★ ★ ★ |