★★★★ |
NON 名前はなぜか苦虫を噛み潰したような顔で、足早に裕也から離れようとしているらしい。 よくわかんねぇな、こいつの愛してる基準は・・・。 ようやく腕を放してもらい、名前は一人で息をついた。 「はぁぁ・・・苦手だ、あのタイプ・・・」 「はぁ?名前にも苦手なタイプっているんだな」 「なにそれ。私が見境ないみたいじゃん」 「その通りじゃねぇか」 「いやぁ・・・なんて言うんだろ、これ・・・自分を見てる気がしてムカつくんだよね・・・」 「同属嫌悪だろ」 一緒にされたくないなぁ、などと名前はのたまったが、どっちもどっちだ。 前 | 戻 | 次 |
☆★ ★ ★ ★ |