NON

名前はなぜか苦虫を噛み潰したような顔で、足早に裕也から離れようとしているらしい。
よくわかんねぇな、こいつの愛してる基準は・・・。
ようやく腕を放してもらい、名前は一人で息をついた。


「はぁぁ・・・苦手だ、あのタイプ・・・」

「はぁ?名前にも苦手なタイプっているんだな」

「なにそれ。私が見境ないみたいじゃん」

「その通りじゃねぇか」

「いやぁ・・・なんて言うんだろ、これ・・・自分を見てる気がしてムカつくんだよね・・・」

「同属嫌悪だろ」


一緒にされたくないなぁ、などと名前はのたまったが、どっちもどっちだ。


| | 次

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -