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NON ようやく麻薬を流している組のアジトをつきとめた。 ジョルノが久しぶりにアジトに来てそういった。 前はしょっちゅう遊びに来ていたのだが、最近は忙しくて来れなかったようだ。 よくもここまで僕の手を煩わせてくれましたね、徹底的につぶします。などとジョルノは燃えている。 ジョルノの情報だと、今日も麻薬を売りさばきにこの街までご丁寧に出向いているらしいから、そっちは俺と名前の二人で当たって、アジトのほうは残りのメンバーで一網打尽にするらしい。 売りさばいているのは一人だから、二人でも大丈夫だろうとのことだ。まぁ名前もだいぶギャングの仕事には慣れたし、足手まといにはならないだろう。 しかし今まで追っていたやつらをついに追い詰めたということもあり、名前は少し緊張した面持ちでジョルノの話を聞いていた。 「名前、緊張しなくていいですよ、どうせ売りさばいてるのは下っ端ですからそんなに強くありませんし、なにかあったらミスタの責任にしてしまえばいいんです」 「オイコラジョルノ…ったく、お前って名前に甘いよな…」 「そう、ですね…なんとなく、名前は他人には思えないんですよ。弟みたいなものですかね」 「俺ジョルノより年上なんだけど…」 「精神年齢の話ですよ」 「ひっでぇ!!」 ギャーギャーと名前とジョルノがじゃれあいはじめた。 おいおい、今から仕事だろーが!緊張感のないやつらだ。というか、ジョルノが名前の緊張をほぐしたようで、じゃれあう二人を見ていたら本当に兄弟のようだな、などと妙なことを考えてしまった。 とりあえず、とジョルノは名前の頭を撫でながらいった。 「売りさばいてる雑魚の方は再起不能にさえしていただければ、後で部下が回収するので」 「ああ」 「一応スタンド使いかもしれないので警戒はしておいてくださいね」 じゃあまたあとで、とジョルノたちはアジトを出た。 俺たちもいくぞ、と名前を連れて麻薬が取引されていると聞いた路地裏へと足を進めた。 → 前 | 戻 | 次 |
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