NON




「ミスタいないと生きてけないし、できればずっと隣にいたいし」

「……」

「セ、セックスはわからないけど、キスは……ちょっとしたいかなともおもう」


はい?
少し目を背けて顔を赤くする名前に、ようやく何を言っているのか理解した。
つまり、なんだ。俺は今コクハクされてるのか。


「ジョルノもブチャラティもアバッキオもナランチャもフーゴも好きだけど、キスしたいとは思わないし……」

「それ……この状況で言うって、誘ってんのか、お前」

「……ミスタ、顔真っ赤だぜ」

「お前もな」


そういうと俺は名前に触れるだけのキスをする。
ああ、せっかくの我慢が無駄になりそうだ。
顔を離すと名前はすぐ布団に顔を埋め、足をジタバタさせはじめた。


「あぁ〜〜やっぱめちゃくちゃ恥ずかしい!!」

「名前!も、もっかい!」

「ヤダヤダ一日一回!!それ以上は恥ずかしくて死ぬからな!!」


プイッと顔を背けてしまった名前を後ろから抱きしめながら、何時の間にか立場逆になってねぇか?と思いつつも幸せを噛みしめる。
思いに応えてもらうっていうのは、こんなにも嬉しいことなのか。

まるで初恋が実ったかのような高揚を感じながら、二人は眠りについた。


おわり
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