||| plus alpha

※固定ネーム(川上ほとり)です。
※去年に書いためもですので、小説ではなくぷろっとのままです。


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赤司くんが京都の別邸から高校に通っている件から

赤司くんはヒロインとの同居をお父様に話しているだろうし、納得する理由を話していると思った
「彼女とは将来的に結婚しようと考えています」
「結婚?」
「はい。人として愛せる人物に初めて会いました。父さんの言いたいことはわかっています。出身は普通の家ですが、僕がこの高校三年をかけて彼女を教育し、赤司家の嫁にふさわしい人物に仕立て上げます」
「お前がそこまで言うのなら不備がないようにだけ気をつけろ」
「はい」

・同居においてのルール
相手の居ない時に、相手の部屋に入らないこと。
眠る時には必ず部屋の鍵をかけること。
お手洗いは一階と二階で使い分けること。(一階は赤司、二階はヒロイン)
家事は半分にすること(相手に許可を取っていれば負担してもいいし、やってもらってもいい)
他人を許可なく家に入れないこと
赤司は保護者の役割もあるので、学校であった不具合や必要なものすべて赤司に申告すること


その生活中、栄養バランスを考えた食事を赤司が自分の分作っているのを見ていて「赤司さま、何かお手伝いできることはありますか」と言ってきたヒロインにしめしめと「気になるかい。いいよ。一緒に作ろうか」っていって、二人でキッチンに立つ機会を増やして栄養管理について少しずつ教育していく。

お家でストレッチや筋トレをしている赤司をじっと見ていたヒロインに声をかけて「君もするか?」と呼び掛けて
「では僕がメニューを考えてやろう」ってヒロインのスタイルをもっと好みにするトレーニングスケジュールと基礎体力をつけるためのメニューを組む。
夜にご飯を食べたあと散歩したりして筋力をつけてあげる。
ストレッチとかの時にさりげなく接触を増やして、どれだけ心を開いてくれているかを計る

お風呂上がりのラフな格好を注意する
「その格好はいかがなものかな」
「え、」
「夏にまで長袖長ズボンを着ろとは言わない。だが、もう少し露出を抑えて貰えると嬉しいよ」
「え、あ、ごめんなさい……、」
「駄目だと言っているんじゃないんだ。ただ、どうして僕がこんなことを言うかわかるか」
「……お目汚しをしてしまったから……でしょうか、」
「その逆だ。君は僕をどう思っているかは知らないが、僕は理知的なだけで、健全な高校男児なのだけれど……。肌が出れば出るほど艶かしいから、気をつけた方がいい。」
「なまめかしい」
「いやらしいってことだよ」
「……っ、」
「安心してほしい。僕は決して君に害を為すことはないし、同居している間は君を守る存在だ。その点においても、僕以外にその格好をさらして、変な劣情を催す輩がいないとも限らないからね、予防は大事だよ」
「……はい」
「君には窮屈な思いをさせてしまって申し訳ない。だが、君を守るためだから、わかってもらえるかな」
「は、はい、気をつけます」
「じゃあ、今度の休みにルームウェアを買いに行こう。」


一緒に習い事に行ったりして、華道だったりお着物の着付けだったり、お食事の作法だったり赤司から直接教えて貰う。


「なんで君を傍に置いていると思う?」
「……えっと、」
「ではゲームをしようか。何で僕が君を傍に置いているか一日の終わりに答えを聞く。一週間以内に当てられれば君の勝ち。当てられなければ僕の勝ちだ。僕が勝負事に強いからね、君は他の人に聞いてもいいよ。桃井なんかおすすめだね」
「……はぁ、」
「じゃあ勝ったものは負けたものに一つ、できうる限り言うことを聞くというのはどうかな。無理強いはしないが、できるかぎりの言うことを聞く。」
「……ひとつ、」
「ああ。どうかな」
「わかりました」
「では明日の夜から一週間、始めよう。回答は七度チャンスがある。よく考えて答えを出してくれ」

桃井
「そんなの、ほとりちゃんが好きだからでしょ?! あの赤司君だよ! 赤司君はお家のこともあって、誰でも友達になるわけじゃないし、必ず関わる相手は選んでる。その中でも、ほとりちゃんだけは同居まで許してるってことは、心も許しているってことだよ。」

れお姉
「そうねぇ……好きだから、だとは思うんだけど、征ちゃんがそんな浮わついた理由だけで同居はしないと思うわ。」

黒子
「僕たちとの距離を離したかったんじゃないですか」
「どうして……?」
「簡単です。川上さんを独占するには近づけさせなければいい。京都……関西まで離れれば、簡単に会うことはできないでしょう?」
「どうしてそんな」
「川上さんのことがそれだけ特別だということです。赤司君は川上さんを見る時だけは目が優しくなりますから」
「……黒子さんの観察眼は、優れているので……おっしゃっていることは本当なのでしょうね……参考にさせていただきます、ありがとうございます」
「いいえ。すっごく悪い男に捕まりましたね、川上さん。残念ながら気づいた頃には離れられなくなってますよ。ご愁傷さまです……」
「赤司さまは悪い人じゃありませんよ」
「ええ……それは僕もわかっていますが、……そのうち身を持って知りますよ。」

火神
「知るかよ……」
「ですよね……。」
「傍に置く理由……? あいつのことだから、利用価値がある、とかか? ただでは置かないだろ、頭良いしな……」
「火神君赤司君のこと何だと思ってるんですか」
「うっせぇな黒子、俺はあいつに鋏切りつけられたんだよ! お前らみたいに中学時代一緒に過ごしたわけじゃねぇし、素性なんか知るかよ」
「……」
「……無冠の五将に対する態度も、黛さんに対する態度も、利用価値があれば接するが、なくなれば切り離す、そんなやつだろ、赤司は」
「……昔は、もっと、優しいお方だったんですよ。赤司さまは」
「……そうですね」
「いつかまた、あの頃の赤司さまに会いたいです」

緑間
「……なぜ俺に聞く」
「赤司さまと仲の良かった緑間さんならご存じかと思い……」
「知らないのだよ。……そんな目で見るな」
「実は、赤司さまとゲームをしていまして、私が答えを当てなければ罰ゲームが、」
「……お前、よく赤司相手に勝負などする気になったな」
「赤司さまが楽しげだったので……私もはじめから勝てるとは思っていませんが、ゲームは真剣に戦ってこそだと思い……人事を尽くそうかと……。」
「それは、俺に聞いてもいいものなのか」
「はい。赤司さまから他の人に聞いていいと言われました」
「……赤司の本心など、わかりもしないが……やつは中学時代から、お前に目をかけていた。俺たちレギュラーから見て川上は、非常に優秀なマネージャーだった。仕事の丁寧さや、視野の広さ、細かなことに対する気づき、群を抜いていたと思うのだよ。」
「あ、ありがとうございます……」
「客観的事実を言っているだけだ。……桃井のような特殊な才能があったわけじゃない。そんなお前に目をかけ、同じ高校に直々に誘ったのは……お前に秘めたる才能があったからか……? お前のマネジメント能力が洛山に、赤司に必要だったから、ではないのか。」
「なるほど……ですが、私はマネージャーはしていませんし、部活動も所属していませんから……その線は薄いかと」
「今はまだ一年だからな。あと二年の間にお前の才を頼る時が来るかもしれない。……赤司の本心など図りかねる。他を当たれ」
「ありがとうございます緑間さん」

青峰
「は?」
「一緒に考えてくださいませんか」
「知らねぇよさつきに聞け」
「もうお聞きしたんです、青峰さんの意見を聞かせていただけませんか」
「めんどくせぇな、そんなのわかりきってるだろうが」
「え?」
「お前を他のキセキにつけない為だ」
「……それは?」
「放っておくと、お前は東京の高校、つまり誠凛か桐皇、秀徳に行くだろ。テツか俺か緑間と過ごすことになる。それを阻止したってだけだ」
「なぜ?」
「知らねぇよ。だが、他に取られるのは癪だった。だから先手取って推薦でわざわざ洛山を受けさせたんだろ」
「……黒子さんも似たようなことをおっしゃってました」
「っは、答えなんて俺に聞く前に出てんじゃねぇか」
「いえ……でも、どこか違う気がしていて……。私は特別な才もありませんから……。」
「……そら、赤司も他のやつに聞けって言うわな」
「え、青峰さん何かわかるんですか」
「知らねぇ」
「え……意地悪ですね……。」

紫原
「ほとりちん? なに急に電話なんて」
「変なことをお聞きするんですが……赤司様がどうして私をそばに置くのか、聞いて回っていまして」
「はー? そんなの赤ちんに聞けばいいじゃん」
「それが……赤司さまにゲームを持ちかけられまして、他の人に聞いてもいいから答えを出せと。当てられたら一つ言うことを聞く、と……」
「えーめっちゃいいじゃん。買ったら俺のお菓子一年分って言っといてよ」
「なぜ……」
「ほとりちん勝ち目なくない? かわいそー。」
「……そうなんです」
「赤ちんね、ほとりちんが好きなんだと思うよ。少なくとも嫌いなやつ傍に置くほど赤ちんは優しくないし」
「……」
「ほんっと昔から変わんないねほとりちんは。こんなに赤ちんからわかりやすく特別扱いされてて何でわかんないわけ?」
「……確かに、お声かけいただいて洛山に行くことになったのは驚きましたが……、私の将来を気にしてくださったのかと」
「ただのマネージャーの将来気にする暇なんか赤ちんにはないよ」
「……おっしゃる通りで」
「謙虚なのはほとりちんのいいとこだけど、もう少し胸張ってもいいんじゃない? ま、赤ちんの隣じゃ、自惚れるのも難しいか」
「う〜そうなんですよ」
「頑張れ〜」

黄瀬
「え、他のやつにも聞いてこいって? 赤司っちが?」
「はい」
「はは〜。なるほどね。それはつまりこのゲームで赤司っちはとどめを刺しに来るってことっスね」
「とどめ」
「そ。だって、ほとりっちに答え出させて、答え合わせするんでしょ? 今まで曖昧なままにしていた関係の変化を望んでるんスよ赤司っちは」
「……」
「どうするんスか。好きだよって言われたら」
「…………それは、ないような気がしていて」
「なんで?」
「半年以上ルームシェアしていますが、接し方の変化はありませんでしたし……」
「なーにやってんだかあの人。……まぁ、とうとう動き出したってとこスかね〜。」

「で、で? ほとりっちは赤司っちのことまだ好きなんスか?」
「……はい、しつこいようですが……変わりなく……」
「いいじゃん! アプローチとかしてないんスか」
「あの赤司様相手にできると思いますか……。」
「赤司っちも男っスからね、誘われたら断んないと思うけど」
「赤司様はきっちりルールを設けた上で接してくださっているので、それ以上の距離を詰める意図はないのだと思います」
「んん〜そっか。赤司っちって家のこともあって、そう簡単に女の子と遊べないか……」
「……。」
「ほとりっちを傍に置いてる理由……同性ならまだしも、異性っすよ。わざわざ自分から誘って洛山に通わせて、衣食住全部負担する価値がほとりっちにはあるってこと。そんなの好き以外にある?」
「……」
「まぁ、じっくり考えなよ。ほとりっちもっと自信持ったらいいのに。めっちゃくちゃ可愛いし、赤司っちが傍に居なきゃ今ごろ色んな男にアプローチされて大変っスよ。あ。それが目的かも? 自分が傍に居たら牽制できるでしょ、あの“赤司”と一緒の家住んでるって聞いて手出せないっスよ」
「……ありがとうございます、黄瀬さん」
「あー! またそんな顔して、別にお世辞じゃないっスよ? 社交辞令でもないんでちゃんと呑み込んでね。」


「答えは出たかい? 最終日まで答えを出さないなんて、自信があるのかな」
「……」
「じゃあ、特別に三つ回答権を与えよう。三回答えていいよ」

「……傍に置く理由……マネージャー業をかわれたから……?」
「確かに君の仕事ぶりは高く評価している。だが、それが一番の理由ではないね。では二答目」
「私に、何らかの利用価値があったから……?」
「へぇ、そんな風に思っていたのかい。損得勘定で君を傍に置いているわけじゃない。なにか利用しようとしているのなら、こんなにコストをかけることもない。プライベート空間に入れることもなければ、時間を費やすこともない。そうだろう?」
「……はい」
「では最後だ。教えてくれ」
「…………わかりません」
「っふふ、そうか。このままじゃ君の負けになってしまうがいいのかい。」
「……はい」
「そうか。では答えを言おう」

「僕が君を傍に置くのは、君が唯一、僕を一人の人間として見てくれるからだよ」
「……え、?」
「はは……わからないという顔だね。僕は赤司家の人間だ。名家、財閥の子息、必ず箔がついて回る。」
確かにみんなに聞いて回っている時に“家のこともあって”というワードは何度も出た。
「真太郎さえ、僕の家のことを考慮して話す。だが君だけは家なんて関係なく、僕個人と接してくれた。初めは謙遜されて、距離を取られて、遠巻きに見られて他と同じかと思っていた。だが、君は他の人間と違って決して媚を売ることはなかった。そういった、“損得勘定”なしに話してくれたのは君が初めてだった。」
「……」
「神聖視しすぎている節はあるけど、そうすることで僕に媚を売るわけでもなく、君は僕から何も望まない。そういうところが好ましい」
「……っ」
「僕は君を一人の人間として好ましいと思っているよ」
「……ありがとう、ございます」
「だから、僕から望むのは一つ。変わらず傍に居てほしい。僕がどうなろうと、俺の傍に居てほしい。できうる限りの言うことを聞いてくれるんだろう?」
「……そんなことでいいんですか……?」
「君には軽いお願いに聞こえるか。僕にとっては、とても難しいお願いだ。他人の時間を縛る、他人に期待するのは初めてなんだ」
「……わかりました。赤司さまがよければ、私は変わらずお側に居ます」
「ありがとう、川上。もう一つは提案なのだけれど」
「はい……?」
「ほとり、と、名前で呼んでいいだろうか」
「………………し、」
「し?」
「しげきが、つよい、ので……たまにでよければ」
「……っははは、たまに? わかった、忘れた頃に呼ぶことにするよ」


この後ウィンターカップで、赤司くんの表人格が出てきて、僕司くんの姿は隠れる。



――――――

お読みいただきありがとうございました!
黒バスのOVA(?)(黒子の誕生日にキセキと桃井が集まってバスケするやつです)見てて、浮かんだ話でした。
黒バスやっぱり好きだな〜!昔考えたお話だし、連載じゃなくシリーズとして書いていたお話ともあって、設定ばらばらの好き勝手書いた自分用小説でしたが、今ねたを練り直したり、ねたを考えたりしたらまた違うお話が生まれるんだろうなと思います。
たまに、年一回くらいは赤司くんを自給自足するために書いた小説を読み直したり、こんな感じのメモを書いたりしてます。

Sep 11, 2022 22:34
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