目覚めてすぐに、素肌にシーツの感触と隣にある素肌で猛烈に覚醒した。勢いよく起き上がると冷たい空気が布団の中に入ってくる。隣にいるおそ松さんはそれに不満げな声を漏らし、私を再び布団の中に引きずり込んだ。散った温度を取り戻すように体を寄せられる。私は徐々に寝る前の記憶を取り戻しつつあった。ああ、これはあれだ、朝チュンだ。

「おそ松さん…起きよう」
「ん〜昨日みたいにおそ松ぅって呼んでくれなきゃヤダ」
「死んでくれ…」

何があっても彼は彼だった。へらへら笑う顔を思いっきり手のひらで押しのけて、布団から出る。ベッドの下に散らかった衣類の中から、おそ松さんのパンツを見つけて、布団の中につっこむ。私は私で服を着こんで、ふうと息をついた。なんとなく、調子が掴めない。そんな私とは裏腹に、おそ松さんはニコニコというかニタニタ笑いながら情事の感想発表を始めた。

「昨日のなまえ可愛かったな〜すっごい色っぽいしさあ?超きもちよかった〜」
「やめて!言わないで」
「ええ〜?照れることなくない?もう何もかも曝け出した仲だよ俺ら」

なんでこんな男と付き合ってんだろう…と思わなくもない。でも、こんなんでも私は確かにおそ松さんが好きだ…。


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