「どうぞ、お受け取りください」

そういって小狐丸が差し出したのは、本日3つ目の重騎兵・特上だった。
「わあ、小狐丸は刀装を拵えるのが上手だね」
そういう私の手は自然と小狐丸の頭に伸びる。
ふわふわと優しい毛を撫でていると、小狐丸はきょとんと目を丸くした。そうだ、小狐丸は大きいから、短刀たちと違って頭を撫でられても嬉しくないかもしれない。

「あ、ごめん。嫌だったかな」
「いいえ、そんなことは。むしろ嬉しいですよ」

慌ててひっこめた私の手を小狐丸は両手でとって撫で、つり目を美しく笑わせた。
「私、ぬしさまの為にもっと頑張ります故、毛を梳いてくださりませぬか」
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