「恋する十四松」の感想
私のねつ造や思い込みなどが多分に含まれるので読んで不快になる方もいるかと思います。閲覧は自己責任でお願いします。長いです。


初めに言っておきたいのは、彼女をここまで過酷な設定にする必要はなかったんじゃないかと言うことです。でも決してそれを否定したいんじゃなくて、ちゃんと「おそ松さん」という作品が真正面からそれを描こうとしてるのがちゃんと伝わりましたから、わたしはやっぱり「おそ松さん」という作品が好きです。
私の現在の解釈ですと、彼女は東北の田舎出身(新幹線がそっちの方を走っているものだとツイッターで情報があったので)で、多分夢とか希望とか目標とか、そういうキラキラしたものをたくさん持って上京したと思うんです。でも、結果はAV女優。都会の悪い人に騙されたりしたんじゃないでしょうか。キラキラしてると思ってた都会でそんな目に合ったら、そりゃ、死にたくもなると思います。AV女優という肩書と、大人しめな可愛さと、そばかすの垢ぬけなさが見事にマッチしていて余計に心にきました。彼女が身を投げようとしているシーンや、最後の14と刺繍されたリストバンドが見えるシーンから、彼女はリストカットもしていたと思います。私は東北に近い場所のド田舎出身なんで肌で感じるんですけど、きっとAV女優だった女性を田舎は受け入れてくれないんじゃないかと思います。よそから見れば平和かもしれなくても、その実閉鎖的で排他的なのが田舎だと私は思っています。そんな場所で重い肩書を背負ってこれから生きていくのは、とても過酷なことだと私は思いました。最後の涙は、そういうのも含めたものだったのかな。
だからこそ、一瞬の十四松との恋が輝くのかもしれないですね。
おそ松兄さんの行動についてなのですが、私はレンタルショップで彼女の映ったパッケージを発見、ほかの兄弟に見つけられないようにそれを買い取る、屋台でのお金がない発言だと思っています。どこかのメディアに書いてあって凄く惹かれた言葉なのですが、彼には「フィルターがない」んですよ。だから弟がAV女優と恋愛していても、絶対に止めたりしないんですね。弟の信じる気持ちを無条件に信じてるんですよあの兄は。でもほかの弟たちには背負わせられないと思ってるの、かも、しれないです。あくまで憶測です。息をするように弟に手を差し伸べるのに、自分はなにも抱えて無いように振る舞うのが当たり前な奴なんだろうと思います。
また、今回の話を見て十四松が根っからの狂人ではなく、周りを楽しませるために狂人に寄せてるのではと思いました。彼の泣く姿は子どもみたいで、純粋で良い子なんだなあと思わずにはいられませんでした。一度大事になった人をどこまでも大事にするんですね。

何を言いたいのかさっぱりですが、現時点ではこんな感じです。
ここまで目を通してくださった方がいると思うと嬉しいです。ありがとうございます。

ちなみに一松はマゾです。しかもかなり注文をつけてくるタイプのマゾだと思います。好きです。

2015/12/01 03:04
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