マスクを顎まで下げる人差し指がなんだかエロい。

まつ毛が触れる距離まで一松が近づいてきて、思わず目を瞑った。唇に柔らかいものが触れる。一松の唇がもぐもぐと動いているのがなんだか可愛らしい。ああ成功したなあ。なんて呑気に考えているとぬるりと口の中に何かが入ってきた。

「ん、ンん?!」
「……、…」

それは言うまでもなく一松の舌だ。思わず身を引こうとするが、それが分かっていたかのようにがしりと二の腕を掴まれる。熱い舌は私の口の中にあったポッキーを攫ってあっさり離れた。

「ごちそうさま」

2015/11/11 15:55
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