*平古場⇒木手


「えーしろー」

少々知性の足りなそうな声に振り向くと、案の定平古場クンが立っていた。

「何ですか、平古場クン」

大した用件ではないだろうと思いつつ聞いてみると、彼は嬉しそうに話し出す。

「聞いて驚くなよ!わん、ゴーヤーを克服したんさぁ!」

「ほぅ、ゴーヤー嫌いの平古場クンがよく頑張りましたね」

心底感心した風の俺の言葉を聞き、平古場クンがニヤリと笑う。
ああ、やっぱりアレですか。

「なーんて、今日はエイプリ「まさか今日が4月1日で実は嘘でしたなんていいませんよね俺はそんなの認めないよという訳で今日はゴーヤー克服したお祝いにゴーヤづくしのゴーヤーパーティを開きましょうかいやー楽しみだ逃げるなんてこと考えないようにね」

平古場クンの言葉を遮り一気に捲し立てると、見る見る顔が青ざめていく彼。

実にからかいがいがある、と今度は俺がニヤリとする番だった。


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