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私の彼氏は、真田弦一郎


中学テニス界の中でも、「皇帝」という異名をもつ程の強い男。

でも、そんな彼にも弱いところがいくらかある。




まず第一に、


「げーんいちろッ♪」

「な、なんだ幸村?」

「君みたいな図体のデカい奴が目の前にいると、ウザったくてしょーがないんだ(黒笑)」


ドガっ


「ぬぁ!!!す、すまんかったな....」



幸村精市。

この人の前に立つと、どうしても弱腰になってしまうという。

(多分、みんながそうだ!!)(何か言った、名前?)(いや;なんでも!)





あとはー...そう、恋。

恋愛に関しては、かなりのへタレになってしまう

(多分、四天宝治の忍足くんよりもじゃないかな)




「名前、帰ろうか」

『だから、名前でいいって言ってるでしょ?』

「あ、あぁすまなかった;まだ慣れてないのだ...」



こんなこと言ってるけど、2週間前からこのやりとりを続けている。

今となっては、口癖みたいなもの。



『...いいよ、もう無理に言わなくて...』

「...すまなかった」

『いいってば、帰ろ!』



なんでこんな、恋にだけへタレな弦一郎と付き合っているか

それは、私が弦一郎にベタ惚れだから!

たまに、可愛いとこを見せてくれる...



「名前...怒っているのか?」

『...怒ってないよ』

「すまなかった」

『だから、何回も謝らないでって』

「あぁ...」




「名前...」

『もう!!言いたいことあるんだったらいっぺんに言っ...!!』



ちゅ



『...げ、弦いち、ろ..?/////』

「怒るばっかりでは、顔が老けてしまう...俺みたいにな/////」



弦一郎にキスされた、ほっぺが熱い



『...ふ』


弦一郎が私の顔の高さに合わせて、あのやたらデカイ図体を低くしているところを想像したら、急に可笑しくなってきた



「なぜ笑う////俺は知らん!帰る」



顔の赤い弦一郎は、顔を背けて逃げるように歩いた




こんなとこ、テニス部の人たちが見たらビックリするかもしれない

私だけしか知らない、弦一郎



たまに、可愛いとこを見せてくれる...


弦一郎が大好きだよ











end


(^ω^)------------->
ましろより相互記念頂きました
流石、文才光ってますね
こんなあたしをこれからもよろしくね!←





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