※そんなにえろくないです



正直、えろいと思った。
練習中に首を伝う汗とか、シャツで汗を拭った時にちらりと見える腹だとか。まだまだあるけど、最近黄瀬の一挙一動に目を奪われて離せないでいる。
おっぱいが大好きな俺にとってはそれだけでも衝撃的だった。なのに更に追い討ちをかけるかのように、その仕草を見ると俺の息子が元気になってしまうんだから俺は戸惑いを隠せないでいた。
これはどういう事だ。もしかして俺の息子は黄瀬を女か何かと勘違いしているんじゃ。それなら納得がいく。元々黄瀬の顔はそこら辺の女より断然綺麗だからな。息子も認識を間違えただけ。そう結論付けて無理やり自分を納得させる。こうでもしないとこの先やっていけない。

だから今、黄瀬に抱きつかれて少し息子が元気になってきたのは、そう、あれだ。黄瀬から女のような甘い匂いがするからだ。
ちょっとムラムラして押し倒してしまったのもこの匂いのせい。潤んでいる瞳で見上げられてぐんぐんと息子が育っているのは気のせいだと思いたい。否、これは絶対気のせいだ。
別に、うっすら赤く染まった顔が可愛いだなんて思ってないし、このままめちゃくちゃにしてやろうかなんて事は思ってない。断じて思ってない。よし、落ち着け俺。わりぃ、手が滑ったとか言って上から退ければいいだけだろ?簡単じゃねぇか。

「わ、
「あ、あの…青峰っち?この体勢、恥ずかしいんスけど…」

遮られた。簡単とか思ったけど全然そうじゃなくて勇気を振り絞って言おうとした台詞をこいつは一文字だけ言わせて遮りやがった。
しかも何だその顔は。
綺麗に整った眉はきゅっと八の字に、目尻には溢れんばかりに溜まった涙、止めは上目遣いときた。えろい。誘っているとしか思えない。だがしかし、黄瀬は男だ。同じものがついているし、おっぱいもない。
据え膳食わぬは男の恥とあるが、これは据え膳か?違うだろ?これは、黄瀬だ。これは据え膳じゃなくて黄瀬だ。

「あおみねっちぃ…」

折角、心を落ち着かせたというのにこいつはまたやらかしてくれた。服の裾をくいっと引っ張られ涙目で名前を呼ばれれば、もう爆発寸前だ。何がって、俺の股間がだよ!!
ふざけんなよ、まじで。こっちは今にも切れてしまいそうな理性と戦ってるんだぞ。それなのにさっきからお前は煽りやがって。冗談抜きで犯すぞ。

あー…、もういいや。ごちゃごちゃ考えんのはやっぱ俺には合わねぇ。

「黄瀬」
「…はいっス」
「煽ったお前が悪い」
「へ?うわっ、ちょ!」

黄瀬の両手を片手で押さえ床に縫いつけ、もう一方の手で服を巻き上げる。露になった胸は真っ平らだったけど、萎えることはなかった。寧ろ、綺麗なピンク色の乳首に興奮したぐらいだ。摘まんだり、揉んだりしていたら段々甘い声が聞こえてくる。

「んっ、やぁ…!ぁ、みねっちぃ、ふ、ぁあっ」
「えっろ…」

こいつ本当に中学生かよ。どんなAVよりも興奮すんだけど。俺の息子が張り裂けそうでやばい。
乳首を弄るのに満足し(舐めったり噛んだりした時の声は最高だった)、愛撫もそこそこにして下腹部へと手を伸ばす。ベルトを外して自身に触れば面白い程、身体が強張った。が、気にせず緩く勃ちあがったそれを上下に扱く。

喘ぎ声が漏れるその口に自分のを合わせ、遠慮なしに舌を突っ込む。くちゅくちゅと音を立て、口内を貪る。どちらともつかない唾液が黄瀬の顎を伝っていく様はひどく官能的で。
俺の手の中でも黄瀬が達するまでお互い舌を絡ませあった。
そーいや、男同士ってどこに挿れりゃいいんだ?つっても穴なんて一つしかねぇけど。あーでも流石にそれはまずいか。

「黄瀬、ここ座れ」

上半身を起こし、俺の膝の上に黄瀬を跨がる形にして座らせた。完全に勃っている俺のと黄瀬のを擦り合わせる。

「うぁっ、ひ、ゃ…んっんぅッやぁ…!はぅ…ぁンッ!あっも、出ちゃっ」
「くっ…ぁ」

いつの間にか腕が背中に回されていて、ぎゅうと服を握ってきたと同時に二人一緒に欲を吐き出した。




「青峰っちのばかぁ!俺っ俺っ…ふぇ、うぅぅっ」
「だから悪かったって。もうしねぇから」

あの後、我に返ったのかずっと泣きっぱなしだ。確かに無理やり襲った俺も悪いが抵抗しなかったこいつにも少なからず非はあるだろ。それに、ちょっとだけ残ってた良心で挿れるのも諦めたし。本当はすごく挿れたかったけどな。

「違っ、そ、じゃ、なくて!俺っあおみねっち好き、だからぁ」
「はぁ?」
「ひっ!ごめっごめんなさい、やっ、嫌いにならないで!」

なに、こいつ、俺のこと好きだったの?んじゃ、抵抗しなかったのもそれが理由?まじかよ、やべぇな。なにそれすげぇ可愛いじゃねぇか。

「嫌わねぇよ」
「ほんとに…?」
「おう」

その言葉に安心したのか、ふにゃりという音が似合いそうな笑顔を見せ、抱き着いてきた。おいお前、その顔は反則だろ。さっき抜いたばかりだってのに俺の中心が熱を持ち始めてる。こいつは、俺にどうしろってんだよ。

「えへへ、青峰っちー。大好きっスー!」





この後二人は本番までして後処理してからお付き合いを始めると思います。


2012/08/17

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