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君がいるから孤独は知らない

 


真っ黒い水を満たしたような、冷たく澱んだ空間だけがあった。
どこまでも澄んで何も見えず、ただ自分がそこに漂っている。
手を伸ばしても空虚な何かを掴むだけ。その何かも、掴んだそばから指の隙間をくぐって逃げていく。
何一つ触れることも、抱きしめることもできない。
そんな限りなく不安で孤独な世界。
だけど、ここが本来自分が還るべき世界なのだ。
自由も悲しみも苦しみもない、虚無が広がった世界。
生きてる意味もわからなく、死ぬ意味もわからない。

自分の存在意義さえもわからなくなる。

見失った迷路のように光のささないその場所に自分はただあるだけ。
何を求めても、何を願っても手に入らない。
だけど、ここ以外知らない自分は何を望んでいいのかさえわからなかった。

狭い世界はまるで閉じ込められた小鳥のよう。
いっそ、蛇でも迷い込んで殺してほしい。

…ねぇ、ここはドコなの?
自分以外誰もわからない。
孤独を唯一感じれる場所。
幾年が経ったのか、それともまだ1時間しか経っていないのか、時間の経過などわかりはしない。
はたまた、そもそも時間などこの世界にはないのだろうか。

止まったままの時間に息苦しさと、もどかしさを感じた。




「ねぇ、ねぇ…!」

目を開ければそこには月色の少女がいた。
僕の肩を揺さぶり、何度も僕の反応を確かめる。
彼女の背後からは太陽の光が突き刺さり、暗闇で慣れていた目は光を拒むように薄く細める。

「もう、いつまで寝てるの!
陽が昇っちゃったじゃんか!」

逆光になって対して彼女の表情は見えないが膨れているのが見てとれた。
それにフッと笑うと彼女はまた頬を膨らませる。


「もう、行くよ!」

「はいはい」

「あ、どんな夢見てたの?」

「ん?深い孤独な夢」



だけど、今は君達がいるから孤独じゃないよ。






え(・∀・)
これ、誰。新キャラ?新キャラ登場??
よし、僕っ子キャラの微Sだじょー!!
きゃーわーいーいー(*´∀`*)

ショートストーリーにこれ乗っけるね!もう少しまとめたら、乗せるね!!
よし、目指せかわいい子!!

……あ、でも翼の過去話もいいなぁ…
どうしよう…


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6th.Dec.2010


 
 
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