こじゅさんがなー。
固まってもうてんー。
ぬー。
俺別に何にもしてへんで?
ちゅーしただけやしー。
「こじゅさんー?」
こじゅさんの首にな、ちゅーマーク付けたってん。
やぁ、知っててや無いん。
目の前にあったたくましー首にかぷって吸いついたらついてもうたんよー。
ちょびっと赤くなってて痛そうでなぁ。
こう、青タンみたいな感じ?
青タンの赤いばーじょんみたいな感じ?
腫れてるみたいになってたからやぁ、ぺろってなめときました!
真樹緒ですこんばんはー。
ほら。
けがって舐めといたら治るってゆうやん?
でも舐めたらこじゅさんの顔がびしって固まってん。
「こーじゅーさーんー。」
首にちゅーマークつけてもうたからかなぁ?
やっぱり痕残ってもうたんはまずかった?
ぬー。
でも何かこじゅさん可愛いんー。
固まった後、わたわたするこじゅさん可愛いんー。
「ぶう。」
可愛いこじゅさんにちゅーしたくなってな、今度はこじゅさんのお口にちゅーしたん。
ちょびっとカサカサなこじゅさんのお口にちゅう。
俺が飲んだんとは違うお酒の味がして、こじゅさんの唇をかぷり。
そのままちゅうって吸ったらこじゅさんがまた動かなくなりました!
「こじゅさぁーん。」
もー。
俺、ちゅーしたのに。
もー。
何で固まってるんー。
「真樹緒。」
「ぬ?」
「其れ位にしてやってはどうか。」
「おやかた様!!」
こじゅさんのおでことか頬っぺたとかをぺちぺち叩いてたらおやかた様が笑いながら俺の名前呼んだん。
おおお…!
おやかた様!
お酒飲んでるだけでも絵になるおやかた様!
ごぶさたです!
さっきぶり!
「中々乱れたのう。」
「ぬー?」
乱れる?
なにが?
俺、みだれてへんよ?
楽しそうに笑ってるおやかた様に首かしげたら、おやかた様がおいでって。
おお?
ええの?
そっち行ってもええの?
おやかた様がおるとこ上座やない?
「構わん構わん。」
近う寄れ、って大きなおやかた様の手ぇが来い来いって動くん。
まじで!
ほんまに!
お言葉に甘えてしまうよ俺!
一回おやかた様にがばちょって抱きつきたかったん!
ぬーぬー。
おおきにおやかた様。
俺、うれしい!
おやかた様からお許しが出たので真樹緒いきます!
「おやかたさまー!」
俺を受け止めて!
その赤いもさもさごと俺をうけとめて!
ほんで俺とちゅーしよー。
おっきくて広いおやかた様のうでの中めがけてぴょん!
「そうら、来い。」
「とおー!」
ぎゅう、って抱きついたおやかた様はちょう素敵きんにくで、おっきくて、俺なんかすっぽり腕の中。
お膝に乗ってもびくともしませんー。
ふっとい首に巻きついたらぐりぐり、って頭を撫でられた。
ぐらぐら!
頭ぐらぐら!
でもちょっと楽しい!
「ぬー。」
おやかた様、てかげんしてぇなー。
俺おやかた様よりちっちゃいねんからー。
おやかた様のお顔のすぐ近くで言うたら、「おおすまん」って今度はちょっと弱い力で撫でられた。
おおー。
いい気持ち!
「気持ちいいんー。」
わしゃわしゃ髪の毛がきもちいい。
おおきにおやかた様。
頭気持ちよかったで。
おおきに。
「うむ。」
「へへー。」
ほんならちゅーしましょ。
おやかた様にもちゅーしましょ!
なぁ、なぁ、おやかた様。
ちゅーしよう?
おやかた様の顔にすりすり。
俺、今すごいちゅーしたいん。
へへへ、って笑ったらおやかた様も笑ってくれたん。
目をほっそくして笑ってくれたん。
「誠、愛いものよ。」
んん?
うい?
何がういー?
ようわからんけどー。
「おやかた様、ちゅー。」
おやかた様の頬っぺたにちゅー。
おでこにちゅー。
赤いもふもふにもちゅー。
あごのおひげにもちゅー。
いっぱいちゅーしちゃったー、っておやかた様のお膝に座ったら今度はおやかた様がにこにこ笑顔でな。
「「ちゅー」とやらのし返しよ。」
「おおー!」
俺の頬っぺたにちゅう!
おでこにちゅう!
でもな、俺のちゅうとちょっと違うねんで!
あんな!
「おひげがちくちくでこちょばいんー!」
もう、おやかた様がちゅーするとこ全部、おやかた様のおひげが当たるん!
こちょばい!!
頬っぺたもおでこもこちょばい!
「まだまだ。」
「きゃー!」
けらけら笑ってたらおやかた様、お鼻にもちゅーするねんで!
もう止めてやーって目ぇつむったらその目ぇにも!
顔じゅうがくすぐったいん!
かんにんかんにん。
おやかた様お願い、もうゆるして!
足と手でじたばたして、ぽかぽかおやかた様の素敵筋肉叩いてたらやっとおやかた様がちゅーを止めてくれました!
もうー。
笑い事ちがうでおやかた様!
「おやかた様、おひげちょっと伸びすぎやないー?」
「そうかのう?」
このおひげ好きやけど顔に当たったらこちょばいんー。
おやかた様のおひげを触りながら見上げたら「真樹緒。」って。
「ぬー?」
「迎えが来おったぞ。」
「むかえ?」
悶着はまだ続いておるようだが。
おかしそうにおやかた様が見てるのは俺のうしろ。
「ぬ?」
うしろ?
むかえ?
誰かおるんー?
くるって振り返ったらなー。
なんとそこには!
そこには!
「真樹緒。」
「!まさむねさまー!」
さっきまでお庭でゆっきーとおった政宗様がすぐ後ろに!!
俺の後ろに!!
ぬー!
まさむねさまさっきぶり!!
ゆっきーとのお話はもうええの?
「sure.」
「少し遅いのではないか、伊達の。」
「…うるせぇ。」
だったらてめぇんとこのを躾直しとけよ。
熱い男は嫌いじゃねぇが、やたらと噛み付いてきていけねぇぜ。
「くく…して、幸村は。」
「猿とうちの忍に揉まれてらァ。」
暫くは身動きが取れねぇだろうよ。
「まさむねさま?」
「真樹緒。」
「ぬ?」
「床に行くぞ。」
ぬー?
とこ?
ああ、おふとん。
政宗様もう眠たいん?
寝るん?
「眠いのはお前だろう?」
「おれ、まだ寝むないもん。」
「目が溶けてるぜ。」
「にゅー。」
政宗様がおやかた様のお膝から俺をだっこする。
まだ眠たくなかったはずやのに、政宗様が俺の事ぎゅってしたら急に眠気が。
ぬー。
まさかー。
そんなまさかー。
俺まだ大丈夫やのにー。
ほっぺた熱くて頭がふわふわするけどまだ大丈夫なはずやのにー。
ぬー。
「信玄公、御前失礼するぜ。」
「ああー!おやかたさまー。」
せっかくおやかた様と仲良くなれたのに、政宗様が広間出ていこうとするん。
むー。
でも眠たいからちょっと抵抗できないかんじです。
まさむね様の腕の中はちょうゆめごこちなのです。
おやかた様に手ぇ伸ばしてみたけど、しょうがないからその手でばいばい、って。
「真樹緒、ゆるりと休め。」
「おやすみなさいー。」
おやかた様が俺の頭をぽんぽん撫でてくれて、お休みって言うてくれて。
俺は満足して政宗様の腕ぎゅうって。
「真樹緒。」
「ぬ?」
「覚悟しろよてめぇ。」
「…………ぬ?」
ぎゅう、ってしてもらうはずやったのに。
……
………
あれ?
あれぇ?
何でか政宗様が怖くてどうしたらいいか分かりません。
やぁ、ぎゅうはしてもろうてるんやけど。
その力が強すぎでちょびっと体が痛いです…!!
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おやかた様とのちゅーはお髭がくすぐったいと思うんだ…!
素敵なおじ様のおやかた様はキネマ主のちゅーにも動じないといいです。
でもちゃんと唇を避けてくれるあたりが素敵なおじ様なのです。
次回は政宗様。
やっとこ政宗様(笑)
キネマ主はあれでも酔っているので、政宗様が何で機嫌が悪いのか分かっていません。
たっぷりちゅーしてもらったらいいじゃない、と思っています。
最後のオマケで松永さんを持ってこようと思っている私はやっぱりおっさま好きなのです(こそこそ)
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