02




あんな、実は今日デートやねんで。
こじゅさんと!


俺な、今日もお城のお手伝いが一通り終わってもうて、政宗様のお部屋に行ったんよー。
ほんなら政宗様、お仕事真っ最中でな。
俺は何や邪魔したらあかんから政宗様のお部屋の後ろの方でごろごろ転がってたん。


いつも通りとか言うたらあかんよ。
転がるんとか結構難しいねんで!
こう、腰をくいっとくいっとしやなあかんねんから!


「真樹緒、」
「のわぁ!!」


ほんなら政宗様が俺にのっしり乗っかってきたん!
俺、転がってる途中やったのにやで!


もーう!
何!
政宗様何!
じろーりって睨んだら政宗様更に力抜いてやぁ!


動 け ま せ ん … !


ぬぅぅ…
おもたい!
政宗様おもたい!!


「構え。」
「ぬー…お仕事は?」


政宗様忙しそうに筆動かしてたやんー。
お腹に乗ってる政宗様の頭をぺしぺし。
ほらほら政宗様、お仕事まだ残ってるんちゃうん。
はよやってしまわんと又こじゅさんに怒られるで。
言うたんやけど政宗様は俺の首に頭すりすり擦り付けてくるだけなん。


もー。
またそんな事してー。


「こじゅさんに怒られるで?」
「小十郎は畑だ。」


暫くこねぇよ。


って言て政宗様が笑う。
やぁ、そういう問題ちゃうやん。
お仕事大変やけど今日の分あるんやろう?
むぅ、って唇とんがらせたら政宗様にちゅうされた。


「cuteなmouthだな。」
「もう!」


こんな事してる場合じゃありませんよ!
起き上がろうと思って体をじたばた。
政宗様の腕の中から抜け出そうと思ってじたばた。


でもじたばたしたところで全然全く適わんくって。
ただでさえ無い体力が消耗しただけですよ…!!


「真樹緒、」
「んんっ…」


ちゅっちゅちゅっちゅしてくる政宗様にぎゅうってされたら、すぐに力が抜けてしまうん。


ぬー。
どうしよう。
このままやったら絶対あかん気ぃする。
やぁ、ちゅうは気持ちええねんけどやぁ。


何でかって?
こじゅさんやん。
こじゅさんに決まってるやん。


こじゅさんさっき畑におらんかったもん。
実は俺、お手伝いする事無いかなーって思って一回畑行ってるねんで。
その時おらんかってんもん。
やからもうすぐここに来るんちゃうんかなーって思うんやけどやぁ。


「ん、ふ…」


政宗様がちゅーばっかりするから言われへんねん。


むー。
ちょっと頭もぼーっとなってきてくらくらする。
でもこのままやったらこじゅさんに見つかってまうん。


「真樹緒…」
「はふ…」


やから政宗様、って政宗様の着物引っ張った時やねん。


何をなさっておいでで?
「「!!!」」


こじゅさんが!
こじゅさんが音も無く!!!


「こ、小十郎…」
「何をなさっておいでで。」


障子を開けた格好で新鮮なお野菜を持ちながら仁王立ちして俺らを見下ろしていました。


怖い。
こじゅさんちょう怖い!!


*
*
*


「こじゅさんー。」
「どうした。」


っていうんがついさっきあってやぁ。
俺はこじゅさんが町に用事があるってゆうんで着いてきてん。
こじゅさん何や鍛冶屋さんに行くんやて。


ん?
政宗様?
こーちゃんに見張られてお城におるん。


「政宗様ちゃんとお仕事してるかなぁ。」
「大丈夫だ。」
「ぬ?」


仕事をしねぇとお前に会わせねぇって言ってあるからな。


見上げたこじゅさんはとーっても優しい顔やったんやけど、ちょびっと怖い事言って笑いました。


「おお…」


政宗様がんばって!
俺、政宗様に会えやんかったらさみしいで!

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という事でこじゅさんとデートです。
相変わらず政宗様とはいちゃいちゃしているのですが(汗)

町でぶらぶら。
この後こじゅさんにプレゼントももらいますー。


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