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「ぬー…?」


いっつも通りの朝でな。
目ぇ、覚めて布団からもそって出たんやけどな?
何かちょっとまだ寝起きな感じでぼーっとしてるん。
真樹緒やでー。
おはよー。


「よい、しょぉ。」


んー。
もう眠たくは無いんよなー。
でも何かぼーっとするねんなー。
布団を片付けて枕も片付けて、はふんと一息。
ぼーっとするからちょびっと正座してみる。
じぃーっと正座してみる。


やぁ、別に特別しんどい事は無いねんで。
ただちょっと暑いかなーって。
でも最近奥州も梅雨に入ってきてやぁ、毎日蒸し暑いからいつも通りやんなぁ?
どっこも痛いとこ無いし。


「おーし、」


大丈夫。
たぶん大丈夫。
いつもと一緒。
よっこいせーって立ち上がった時「真樹緒ちゃーん朝ごはんよー」って女中さんの声が聞こえたから「はぁーい」ってお返事して。
そのまま走っていこうと思ったけどやっぱりちょびっとぼーっとしたからてくてく歩いて政宗様のお部屋に行きました!


うん?
ご飯はいっつも政宗様とやで。
こじゅさんもな。


今日のご飯は何やろうなー。
廊下をてくてく。
いつもより政宗様の部屋が遠いなーなんて思いながらてくてく。
何やたまに柱に当たったりして。


ブモッ。
「あ、ごめんー。」


びっくりした鴨田さんに謝って。
ふらふら?
やぁ、でも俺政宗様に「真樹緒はいつもふらふらぽよぽよしてる」ってゆわれとるからなー。
てかぽよぽよって何やろう。
俺別にぽよぽよしてへんよ。


あれ?
ぽにょぽにょやったっけ?


ぬー。
もう、よう分からん。


「政宗様おはよー。」
「Good morning真樹緒。」


襖を開けたらビシッと今日もイケメンな政宗様が俺を迎えてくれました!
寝起きの俺とはえらい違いですね!


ぬー。
政宗様って寝癖つくことあるんやろうか。
こじゅさんも。


「相変わらず朝は眠そうだな。」
「目ぇは覚めてるもん。」


イケメンな政宗様にぎゅー。
座ってるお膝にのしっと乗って。


「真樹緒?」


なぁなぁ、政宗様。
俺今日ちょびっとぼーっとするん。
いつもよりあっついしやー。


政宗様の首に頭をぐりぐり擦り付けた。
ここまで来るんに柱にもぶつかったしやぁ。
鴨田さんもびっくりなん。


「真樹緒、顔を上げろ。」
「うー。」


擦り付けてた顔をぐい、って政宗様に上げられて首に手のひらをあてられてん。


おおー。
ひやっとして気持ちい。
政宗様の手ぇ気持ちいー。


「…熱いな。」
「にゅー。」


もーあかん。
政宗様にくっついたら動くのめんどくさい。
今日はもうこのままでええ?
政宗様にくっついたままでええ?
あんまりお腹空いてへんし、ごはんもいらーんよ。


「政宗様、膳の用意が出来ました。」
「Good timingだ小十郎。」
「いかがされましたか。」


うにーっと政宗様にもたれてたらこじゅさんがお膳を持って現れました。


おはよーこじゅさん。
やっぱりこじゅさんもいつも通りイケメンですねー。
ほんでもって朝ごはんのええ匂いするけど、やっぱり何や食欲がありませんー。


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