01



「真樹緒、」
「政宗様?」
「お前に手紙が山程来てるぞ。」
「まじで!!」


今日はこじゅさんと一緒に字のお稽古してますよ。
真樹緒ですー。
こんにちは!


「余所見をするな真樹緒。」
「あぅ、」


そうそう字のお稽古やねん。
朝のお手伝いが終わってからこじゅさんの部屋に行って、まずは平仮名から教えてもらっているのですよ。
学校でやってる書道とはまた違うねんで、これ。
やっぱり難しくてなー。
こう、真っ直ぐ書けたと思ってもぐにってなってしまうん。


「むぅー…」


くっ。
手ぇぷるぷるする…!!
墨落ちる…!
筆難しい!!


「最後まで書いてからだ。」
「はーぁい。」


そんで一生懸命「いろはにほへと」書いてたんやけど、政宗様が両手一杯のお手紙持ってこじゅさんの部屋にやってきたんよ。
これは大変!!
はよぅ終わらせやな!!


政宗様ちょっと待っててな。
中々言う事きかん筆と格闘しながらやっと、最後まで書き終わって。


「では、本日はこれまで。」
「ありがとうございました!」


こじゅさんに添削してもろてな、ちょびっとチェックが入ったんやけど大丈夫やったで!
中々上手くなってるじゃねぇかって頭撫でてもらいました!


「ぬ」と「あ」以外は花丸貰ってん。
この二つ難しいからもっと練習しやなあかんなぁ。
俺がんばる。

お茶を入れに行ってくれたこじゅさんの背中を見ながらぐっ、っとこぶしに力を入れた。
よし、字の練習はここまで!
なのでぇ、


「政宗様終わったーー!!」


見て!
政宗様見て!!
こじゅさんから花丸も貰ったー!!


「よし、来い。」
「うぃ!」


腕広げて待っててくれる政宗様にジャンプ!!
ちゃんと受け止めてね!
とおって飛び込んだら政宗様の素敵筋肉が俺を待ってました!


ぎゅー!
政宗様とぎゅー!!


「花丸貰ったん。」


「ぬ」と「あ」以外やけど。
ほめて。


背伸びして、政宗様のおでこと俺のおでこをごつん。
今度は全部花丸貰える様にがんばるなー。
でも、今日のもええとこいってたやろう?


「上達したな。」
「えらい?」
「of course。」
「へへ。」


政宗様に褒めてもらえて真樹緒君は満足ですよ。


おおきに。
お礼ゆうて政宗様の腕を引っ張った。
さー政宗様!
お手紙読もう!!
一杯きたんやろう?


「山程な。」
「おおー。」


笑ってる政宗様を座らせて俺もそのお膝に座る。


うん?
ここ、俺のいつもの場所―。
ちょびっと硬いけど政宗様に一番違いべすとぽじしょーん。


こうやってお膝に座って政宗様の素敵筋肉にもたれながらお手紙読むのが最近の日課です!


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