02




「こーじゅーさぁーん!!」


こじゅさんのお部屋の前で正座して呼びかけた。


こじゅさーん。
真樹緒が来ましたよー。
お部屋入れてー。
鴨田さんも一緒ですよー。
お部屋入れてー。


「真樹緒か?」
「うん!」


す、って開いた襖の奥にこじゅさん発見!


こーじゅさぁーん!!
「おっと。」


今日も素敵にイケメンですね!!
さぁ俺を受け止めて!!
ぼふん、とこじゅさんに飛びついたらよろめきもせずにその素敵筋肉で受け止めてくれました。
さすが!


「何してんだ。」
「政宗様探してるん。」


こじゅさんのお腹に巻きついて見上げたら頭撫でてくれた。


おっきい手でよしよしって。
ああ、でもこじゅさん気をつけて。
気持ちええねんけど気をつけて。
そこ鴨田さんおるよ。


ブモ、
「ああ、いたのか。」


すまねぇ、って。
手ぇ当たったかってこじゅさんが手ぇ浮かした。
やぁ大丈夫やんなぁ?
鴨田さん頭もぐってたし、こじゅさんの手ぇ優しかったやろう?


「ブモブモ。」


ほら!
やっぱり!!


「あん?」

「鴨田さん、ちょびっとびっくりしたんやって。」


びっくりしたけど、鴨田さんもこじゅさんの手ぇ好きやって言うてるよ!
へへって笑ったら「そうか」ってこじゅさんも笑って。
こじゅさんのがっしり大きな手がやんわり鴨田さんを撫でました!


「ぶも…」


おおー。
鴨田さんも気持ちよさげー。
目ぇ細めてぶもぶも言うてるで。
よかったねぇ、って俺も鴨田さんの顎をうりうりしたら「ぷふー」って鴨田さんが息を吐いた。


あはー。
ほんま気持ちええねんなー。


「真樹緒、」
「うぃ?」
「政宗様なら先ほど厨におられた。」
「くりや?」


ぬ?
どこ?
くりや。


栗屋?


厨だ。
おちゃめやん…


やってどこ分かれへんねんもん。
そんな呆れたような顔せんとってぇやー。
大目に見てぇやー。


ぶー。
鴨田さんと一緒にぶー。


「モブー。」
「もぶー。」
おもしれぇだけだぞ。


二人共って、唇を(多分鴨田さんはくちばしを)むにってされた。


もー!!
やめてんかー。
唇伸びてしまうやんー。
俺の唇タラコになったらどないしてくれるんこじゅさんー。
責任取ってくれるんー。


「好きなだけ取ってやるよ。」
おぉ、そおくる…


何、そんな意地悪く笑って大人のよゆーってやつかしら!!
も一回ぶう。
結局また唇摘まれて、その後やっとこ厨の場所を教えてもらいましたー。


厨ってのは俺がいつもお手伝いしてる炊事場の事でした!


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