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「政宗様―?」


ひょっこり覗いた政宗様のお部屋に、政宗様はおらんかった。


あれぇ?
今の時間やったらここでお仕事してるはずやのになー。
どこいったんやろう。
真樹緒ですよこんにちはー。


今日は久しぶりにお外が晴れたから、政宗様さそってお散歩しよーと思ったんやけどおらんねん。
えー?
またお仕事サボりやろうか。
こじゅさんに怒られるでー。


「なー?」
「ブモッ。」


髪の毛の中におる鴨田さんがブモブモ鳴いた。


ほらー。
鴨田さんもゆうてるやん。
サボりあかんてゆうてるやん。


あ、鴨田さんは最近いつも俺の頭の上におるん。
たまに政宗様の頭にも乗っとるけどな!
鴨田さんを頭に乗せた政宗様はちょう可愛かったから携帯の写メでばっちり激写もしましたよ!


次狙ってるんはこーちゃんかこじゅさん。
意外なとこで氏政のじいちゃんとかもな。
ちょっと癒しやとおもわん?
鴨田さんとじいちゃん。


「政宗様―。」


やぁ、そんな事言うてる場合ちゃうわなー。


よし!
お部屋の襖をスパンと閉めて政宗様探索開始!


さぁさぁどこにおるん政宗様!
真樹緒君が探してますよ。
遊んでほしげですよ!
散歩のお誘いですよ!


とたとた廊下を走ってまずはこじゅさんとこへ。
こじゅさんやったら何か知ってるかもしれへんしなー。
政宗様の右目やし!


「ブモ。」
「鴨田さんもそう思う?」
「ブモ、」


髪の毛の中の鴨田さんをよしよし。
ちょっと走るけど落ちやんよーに気をつけてな。
しっかり掴まっとくんやで。


たまに鴨田さんいつの間にかいてへん事あるから俺びっくりするん。
この前は政宗様に見つけてもらって良かったけどやぁ。
やから落ちたりせんとってな。


「ブモッ。」
「よいお返事―。」


ほんなら俺も頑張ります!
まずはこじゅさんのお部屋にれっつごー!!


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