04



こーちゃんがどんだけ天井見つめても降りてきてくれへんので、ちょっぴり寂しい真樹緒君ですよー。


ぬー…
ごめんてこーちゃん。
赤くなるこーちゃんが可愛かったから思わずやぁ。
そんな風にじっと見つめてたらガタガタッって。
ついには天井裏からも逃げ出されました!
ぬーん。


「それぐらいにしてやれ。」
「むぅ、」


政宗様がもしょって俺の頭を撫でる。
やってや!
こーちゃんがって振り向いたんやけど。


あれ?
政宗様?


「Ah?」
「政宗様なんでここおるん?」


いつの間にきたん。
政宗様とこじゅさん。
首を傾げたらな、ああ、って。
政宗様が自分の髪の毛をもさってして、何と!!


ブモッ。
「あーー!!鴨田さん!!」


今日は朝からみかけへんと思ってたら政宗様の頭の中におったん!
お外行ってもうたんかなぁて心配してたんやで!
ブモブモ政宗様の頭の中におる鴨田さんを手のひらに乗せて俺の頭に乗せる。
鴨田さんは賢いからな、ちゃんとじっとしててくれました!


「また手紙が来たのか。」
「んー。」
「今度はどんな面白ぇのが来たんだ?」
「それがやぁ…、」


って。
そうやん。
肝心な事忘れてた。


……
………


肝心な事忘れてた!!
こーちゃんにちゅーしたけど、事態は解決してませんよ!


「これか?」
「あぁー!!こじゅさんあかーん!!」


そんなとこに放り出してた俺が悪いねんけどあかーん!!
拾わんとって!!
そんでもって絶対読まんとって!!
返してー!!ってこじゅさんの方に飛んだらひょーいって、長い腕を遠ざけられた。


ぬーん。
届けへん。


ぬーん。


「何してんだ真樹緒。」
「こじゅさん、それ返してー。」
「Ah?小十郎、よこせ。」
「は。」
「あああー!!」


こじゅさんー!!
俺返してってゆうたやんー!!
お願いしたやんー!!
何で政宗様に渡すんー!!


「どれどれ、」
「止めてや政宗様―!」


じったばったしてる俺はこじゅさんに捕獲されたまま抜け出せませんよ。


ぬぅー!
あかんてー!!
あかんてゆうてるのにー!!
読まんとってー!!
もうこじゅさん離して!って見上げたとき「ほぅ?」って。


「………ぬ?」


「ほぅ」って政宗様が。
ものすごい楽しそうな顔で俺を振り返りました。


もしかして見たん。
見てもうたん政宗様。


「政宗様?」


あかんて、こじゅさん。
ほんま離して。
逃げやな。
今すぐ逃げやな…!


「真樹緒、」
「にょっ!!」


な、なん政宗様。
ちょお近いで。
でも背中にはこじゅさん、前には政宗様。


…逃げられへん…!!


「どっちだ?」
「!!」


きた!
きたその話題!!
ってほんまにお手紙読まれた!


「真樹緒、」
「ぬー…」


えー。
えー、何の話ぃー?
俺分かれへんしぃー。
知らんしぃー。



「真樹緒。」
「うう…」
「どっちだ。」


ぐいって政宗様に顎持たれて、固定されました。
いい笑顔ですねー政宗様。
眩しいわ。


ほんで近すぎるよ。
後ろでこじゅさんがちょっと困っとるやん。


「真樹緒。」
「ぶう。」


「どっちだ、」ってまた政宗様が。


どっちて。
そんなん決められへんよ。
俺、政宗様もこじゅさんも好きやもん。
大事やもん。
選ぶとかできひん。


ぶーって顎を持たれたまま膨れると政宗様が笑った。


「政宗様?」


いかがされたので、ってほらこじゅさんもびっくりしてるやん。


俺の背中におるこじゅさんに政宗様がお手紙を渡す。
「見ろよ」って政宗様がお手紙を渡す。
それを静かに読んだこじゅさんがじぃーっと俺を見てくるからぷぃって顔をそらしました。


やって恥ずかしいやん!


「真樹緒…」
「やからどっちも!!」


もーう。
恥ずかしいってゆうてるのに!
こじゅさんも政宗様もどっちかとか決められへんの!
どっちも好き。


ちゅーされるんも二人がええの!
するのも二人がええの!!


「そうか。」
「中々熱烈だな?」
ぬ?


あれ?
え?
ちょ、二人とも?
何や雰囲気おかしない?


「ならお言葉に甘えるか、小十郎。」
「御意に。」
「うぃ?」


何が!!
何が御意に!?
なんもぎょいな事ないよ!!


え、俺失言?


こじゅさん!
しっかりして!!
政宗様が大変やで!!


「真樹緒。」
「っ!」


前におった政宗様がもっと近くなった。
後ろのこじゅさんが覗き込んできて、こっちもすごい近くなった。


なん。
何なんこの状態。


逃げようとしてもしっかりこじゅさんに捕まってるので動けません…!!
こーちゃんには逃げられてもうたし。
鴨田さんは頭の中で寝てるし。


「ブモッ。」


寝てへんくても現状はそのままやし…!!


きゅ、って目ぇ瞑った。
やって前から後ろから、二人とも近いんやもん。
どきどきするねんやもん。
息もちょびっと止めて。


「cuteだな。」
「真に。」
「うぁ…」


ちゅうって。
耳元でちゅうって。
おでこでちゅうって。


「うぅ、」


ひく、って肩揺らしたら笑ったような息が聞こえた。
もうこじゅさん俺ほんま恥ずかしいねんから!
くく、って楽しそうな声が聞こえた。
政宗様、俺今結構限界なんやねんから!


やって、二人でとか。
もう。


「俺と小十郎がいいんだろ?」
「…せやけど。」
「真樹緒。」
「んぅ、」


首はこじゅさんがくすぐったいし。
口は政宗様に塞がれてもうたし。


やぁ、俺もうあかん。
熱くて、息苦しくて、どきどきして。


限界!!


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という事で!
ベタベタですが、両方にちゅーしていただきました(ぬーん)
キネマ主は選べませんでしたすみません(汗)

そして勢いでこーちゃんにちゅーしました。
キネマ主とこーちゃんはこうやってずっとじゃれていては筆頭と右目を癒していたらいいかなと思います。

筆頭は小太郎さんとキネマ主がイチャイチャしてても可愛いなーこいつらとか思っています。
二人ともセットで可愛いがります。
多分キネマ主に懐く動物達と変わらないとか思っているからだと思います。


そしてブモ子やっちゃった(笑)
筆頭の頭に入れたかったのですよ。
その内ブモ子はこーちゃんの頭の中にも乗せたいです。
右目の頭にも乗せたいです。


それでは「Q」にてちゅーコメントを下さったお二方に感謝をこめまして!!


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