「ぬーん…」
お手紙もろうて、さっきまでテンションがだだ上がりやった真樹緒君ですが、ちょびっと貰ったお手紙の内容に打ちひしがれていますよ。 こんにちはー。 ごめんください麺下さいまでのテンションは今やどこにもありませんよー。 ぬーん。
『政宗様とこじゅさんにちゅーされるとしたらどっちがいいですか。』 『真樹緒君から政宗様にちゅーさせて欲しいです。』
ぬーん。
「…ついにきた…」 「?」
くるかなぁ、くるかなぁ、と思ってたんやけど。 ほんまに来た。
な、何でやろう。 お手紙下さいよーっていうとこで調子乗ったせいやろうか… 最近政宗様と結構ちゅーしまくってるからやろうか。 ちゅーな話題のお手紙初めて来た!!
「むーん。」
ええー。 どないしたらええん。 俺から政宗様へって俺がちゅーするん!? まじで!? こじゅさんと政宗様どっちがええですかーって、そんなんどっちもイケメンやん…!!
ぬー… どっちにしろハードル高すぎやし…
「えぇ、でもやぁ。」
俺こじゅさんにちゅーされた事無いやんなぁ? 一緒に寝た時、たまにふにってする時あるけど。 おでことかほっぺたとか鼻にふにってする時あるけど。 ちゅーはされた事ないでー。
「なー?」 「?」
首を傾げたら反対側に傾げてくれたこーちゃんの頭をなでなで。
ぬー… てかどうしよう。 このお手紙にお答えできるやろうか。 こじゅさんと政宗様やろう?
「…」 「?」
じぃーっとこーちゃんを見る。 やぁ、俺なー。 こーちゃんやったらできそうな気ぃする。
「!?」 「うん、ちゅー。」
ほら、こーちゃん可愛いやん。 こうぎゅってしたくなる可愛さがあるやん、こーちゃん。
じぃーってこーちゃん見ながらじりじり。 間合いをつめてじりじり。 でもこーちゃんも後ずさるからじりじり。 こらこらこーちゃん、逃げたらあかんやん。
「(フルフルフルフル!!!)」 「いやいやいやいや。」
ほーらこーちゃん。 大人しく捕まりやー。 ちゅーしてまうでー。
へへへー。 畳の上を四つんばいになりながらこーちゃんを追い詰める。
じりじり。 じりじり。 きらーん!!
「こーちゃん、捕獲―!!!」 「!!!!!」 「はい、ちゅー!!」 「(フルフルフルフル!!!)」
部屋の端っこに追い詰めたこーちゃんを捕獲―。 上からのしっとこーちゃんのお腹に乗ってピース。 ぐぃーって顔を近づけてみたら思いっきり首を振られました。
ぬーん。 こーちゃんちょびっとしょっくよ、俺。 俺こーちゃんとやったらちゅーできるのにやぁ。
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