05




「どうしたん?」
「おら、開けてみろ。」
「ぬん?」


政宗様がくれたのは綺麗な和紙やった。
桃色と薄い水色の二つでなぁ。
振っても音鳴らんし、なぁに?って政宗様見ても笑ってるだけなん。


もー、なんよー。
なんなんよー。


「開けてもええ?」
「of course」


政宗様のお許しが出たから折られてる和紙をめくって。
出てきたのは綺麗なボンボンのついた髪ゴムでした!!


「うっわぁ…」


綺麗!
すっごい綺麗!
これガラスかなぁ?
色のついたガラスの中に、模様があるん。
ずーっと見てたら色に吸い込まれそう。
青いぼんぼん海の中みたい。


「きれー…」
「気に入ったか。」


土産だ。
お前に似合うだろうと思ってな、って政宗様が笑う。


おおきに!!
おおきに政宗様!!
俺嬉しい!!


「政宗様―!!!」
「いてぇよ。」


ぎゅうぎゅう政宗様に抱きついてありがとう。
このガラスぼんぼん可愛い。
綺麗。
ほんまに嬉しい。

めっさ気に入った!!
ありがとう!


「あ、」
「真樹緒?」


でもあれ?
政宗様。


「これ、もうひとつあるよ?」


そうそう。
俺、水色の和紙開いたんやけど桃色の方がもう一つ残ってるねん。
これは?って政宗様を見上げたら「くくっ」って笑って。


「政宗様?」

「お前の傍にいつもいる奴がいるじゃねぇか。」

「!!」


まさか!
まさか政宗様!!
目ぇを見開いたら政宗様が笑ったまんま肩をすくめた。


!!!


っこーちゃーーん!!!


降りてきて!!
はよぅ降りてきて!!
お土産!!
お土産くれたで!!


「(シュタッ)」
「こーちゃんこれ!!」


ほら、開いて!!
すぐ開いて!


「(おろおろ)」
「いそげいそげ。」


わたわたするこーちゃんと一緒に桃色の和紙をべりべり。
でも丁寧にべりべり。
剥いて出てきたのはガラスのぼんぼんでした!!
綺麗な透明なガラスにいろんな色が混ざってる、可愛い鞠みたいなぼんぼんでした!


虹色ぼんぼん!!


「こーちゃんとお揃いー!!!」
「!!!」


見てーこーちゃん。
色違い!!
色違いのぼんぼん!!
青と虹色!


「へへー…」


どうするー?
こーちゃんどうするー?
どの色にする?
色違いやなぁ。
青も綺麗やし、虹色も可愛い。


どーする?
こーちゃんはどっちでも似合うと思うで!


「…」
「うん?こっち?」
「(ふるふる)」
「ああ、俺こっち?」
「(こくん)」


「政宗様―!!こーちゃん選んでくれたー!!」


こーちゃんと二人、並んでぺこり。
政宗様ありがとぉ、ってぺこり。
その後「絵師を呼ぶか」って政宗様がゆうてくれたから、俺らは貰ったぼんぼんでおしゃれ。
こーちゃんが前髪に結んでくれたから、俺はこーちゃんのサイドをこうぐぐっとくくってみました!
こーちゃん可愛い!


「!」
「あ?俺も?ありがとー。」



ふっ。

いやいや、梵。そんなやり遂げたような顔されても。


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春霞様に素敵なキネマ主とこーちゃんのツーショを頂いたのでインスパイアに任せて書かせていただきました!
筆頭プレゼンツだったらいいなぁと思ったのは私の妄想ですすみません(汗)

可愛い二人を下さった春霞様に感謝をもっさりこめまして!
本当にありがとうございました!


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