04




政宗様がなー、町から帰ってきてん。
何や刀を取りに行くらしくってな、俺も誘ってもらったんやけど前の日からこじゅさんの畑手伝うってゆう約束しとったから「ごめんなぁ」ってゆうたん。
やから政宗様はおシゲちゃんと一緒に町へ行ったんやけど、お昼過ぎに帰ってきましたよ!


「いい子にしてたか?」
「こじゅさんのお手伝いしたん。」


なす採ったで、なす。
今日のご飯はなすづくし。
楽しみやねぇ。


「茄子か。」
「なすやで。」


へへーって二人で笑ってたら「ごほんっ」って。
後ろから咳が。


「ぬ?」


おシゲちゃん?
どないしたん、風邪?
風邪は引き始めが肝心なんやで。
振り返ってみたんやけど困った顔で笑われてもうた。


あれ?
何で?


「真樹緒が梵といちゃいちゃし過ぎるからさー。」


妬いちゃった。って。
おシゲちゃん!!
可愛い!!
おシゲちゃんのやきもち!!

見た?
政宗様見た!?


Ah―、見た見た。
「まさむねさま…」


薄い。
反応が薄い政宗様。
おシゲちゃんのやきもちやのにやぁ。


「それより、真樹緒。」


しかも流した!!
ぬーん。
政宗様に流されてもうた。
ちょびっとしょっく。


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