「真樹緒…」
「…ぅい…?」
「まさか俺を差し置いてそんな事を言われるたぁなぁ?」
あれだけ俺がいつも言っているのに伝わってねぇとは。 ははは、って笑ってんやけど、笑ってない。 政宗様笑ってない。
そして近い。 あれぇ?
「真樹緒。」 「…うぃ、」
おでことおでこをごつんてした政宗様が目を細めた。 そんでからにっ、って笑ってから俺の前髪をくしゃってかき上げて。 じぃと見てくる政宗様の目ぇにどきどき。 ちょっと頬っぺたが熱くなってきてもうた時にやぁ。
「好きだぜ?」 「ぬっ!!!」
!!! 何!! いきなり何!!
政宗様何!? 政宗様が爆弾発言ですよ…!
「俺の愛情が伝わってねぇんだろ?」 「いやいやいや!!」
えろい! 政宗様何かのスイッチ入ってえろい!! 逃げようともがいてみたけど無理ですよ。 力が強くて抜け出せません!
「真樹緒、」 「〜〜〜っなん!!」
目が泳ぐ。 何か背中もひやっとする。 ぱくぱく口開いても声にならんくて。
「ま、まさ…」 「真樹緒。」 「っ〜〜〜!!」
「愛してるぜ?」 「きゃぁぁぁぁぁ!!!」
恥ずかしいー!! いてられへん!! 恥ずかしいー!!
消えたい!! 今すぐ消えたい!!
「こじゅさぁぁぁぁん!」 「おっと、今日は逃がさねぇ。」 「きゃぁぁぁぁぁ!!」
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素敵イラストを頂きまして、小話書いてしまいました(汗) 御礼と感謝を申し上げます。 素敵耳なキネマ主を送ってくださった神楽遊庵様へ感謝を込めて!
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