03




「真樹緒…」

「…ぅい…?」

まさか俺を差し置いてそんな事を言われるたぁなぁ?


あれだけ俺がいつも言っているのに伝わってねぇとは。
ははは、って笑ってんやけど、笑ってない。
政宗様笑ってない。


そして近い。
あれぇ?


「真樹緒。」
「…うぃ、」


おでことおでこをごつんてした政宗様が目を細めた。
そんでからにっ、って笑ってから俺の前髪をくしゃってかき上げて。
じぃと見てくる政宗様の目ぇにどきどき。
ちょっと頬っぺたが熱くなってきてもうた時にやぁ。


「好きだぜ?」
ぬっ!!!


!!!
何!!
いきなり何!!


政宗様何!?
政宗様が爆弾発言ですよ…!


「俺の愛情が伝わってねぇんだろ?」
いやいやいや!!


えろい!
政宗様何かのスイッチ入ってえろい!!
逃げようともがいてみたけど無理ですよ。
力が強くて抜け出せません!


「真樹緒、」
「〜〜〜っなん!!」


目が泳ぐ。
何か背中もひやっとする。
ぱくぱく口開いても声にならんくて。


「ま、まさ…」
「真樹緒。」
「っ〜〜〜!!」


「愛してるぜ?」
きゃぁぁぁぁぁ!!!


恥ずかしいー!!
いてられへん!!
恥ずかしいー!!


消えたい!!
今すぐ消えたい!!


「こじゅさぁぁぁぁん!」
おっと、今日は逃がさねぇ。
きゃぁぁぁぁぁ!!


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素敵イラストを頂きまして、小話書いてしまいました(汗)
御礼と感謝を申し上げます。
素敵耳なキネマ主を送ってくださった神楽遊庵様へ感謝を込めて!


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