「もー、旦那。真樹緒ちゃんが困ってるでしょー。」 「も、申し訳ありませぬ真樹緒殿…!!」 「いいえー。」
さっちゃんが三人を止めたとこで、こじゅさんも復活しました。 今は政宗様がこじゅさんに怒られてますー。
「政宗様、真田や前田を止めるなら未だしも、同じ様に騒ぎに乗じてどうします…!」
「Ah―…sorry…」
でも政宗様は堪えてない感じ。 さすが政宗様―。
ほんでけーちゃんは部屋に来て「ほらほらこの髪飾りつけてみてよ」ってにこにこしてるんやけど。 よくまぁあれだけ暴れて無傷て凄いね!! みんな凄いね!!
「可愛いピンやなぁ。」 「ぴん?」 「ん?髪留めの事。」
けーちゃんの色とお揃いやね!って笑ったらけーちゃんのおっきい手で撫でられた。 おお! 頭が揺れる!!
「よーし。」
いそいそと幸村君がくれた椿の下につけてみた。 くるくるくせ毛にちょこん。 黄色似合ってる?
へへってけーちゃんを見たら可愛いよって。 褒められた! 素敵イケメンスマイルで褒められた!
もう、これでよくない? 椿とピンを一緒につけたらよくない? おめかしのあさぎあさだも着てるし、もうこれでええって!
「浅縹だろ?」 「なんでもええの!」
けーちゃんに鏡持ってもらって確かめる。 ほら、変ちゃうもん!
「真樹緒、」 「政宗様?」
おお。 政宗様。 こじゅさんとのお話は終わったん? 聞いたら政宗様の顔がくしゃってなる。
「色男が台無しだよ、伊達さん。」 「shut up、」 「あらあら怖いねー。」
さっちゃんもけーちゃんも煽らんとって! もーって睨んだらごめんって手を合わせられた。 静かにしとってね。 もう一回政宗様の方見てごめんな、って謝って。
「どうしたん?」
こじゅさんに怒られてちょっとへこんでしまったん? 大丈夫やで? あれ、こじゅさんは政宗様の事大事に思ってるからなんやから。 心配する事ないよ?
政宗様の頭をなでなで。 さっちゃんとけーちゃんが後ろで「いいなー」ってゆうてるけどここはスルー! 今は政宗様が大変やの!
ちょっと政宗様がびっくりしてもうたんやけど、俺は笑ってなでなで。 その後政宗様がふーって息を吐いて笑い返してくれました!
よかった元気!!
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