06




「もー、旦那。真樹緒ちゃんが困ってるでしょー。」
「も、申し訳ありませぬ真樹緒殿…!!」
「いいえー。」


さっちゃんが三人を止めたとこで、こじゅさんも復活しました。
今は政宗様がこじゅさんに怒られてますー。


「政宗様、真田や前田を止めるなら未だしも、同じ様に騒ぎに乗じてどうします…!」

「Ah―…sorry…」


でも政宗様は堪えてない感じ。
さすが政宗様―。


ほんでけーちゃんは部屋に来て「ほらほらこの髪飾りつけてみてよ」ってにこにこしてるんやけど。
よくまぁあれだけ暴れて無傷て凄いね!!
みんな凄いね!!


「可愛いピンやなぁ。」
「ぴん?」
「ん?髪留めの事。」


けーちゃんの色とお揃いやね!って笑ったらけーちゃんのおっきい手で撫でられた。
おお!
頭が揺れる!!


「よーし。」


いそいそと幸村君がくれた椿の下につけてみた。
くるくるくせ毛にちょこん。
黄色似合ってる?


へへってけーちゃんを見たら可愛いよって。
褒められた!
素敵イケメンスマイルで褒められた!


もう、これでよくない?
椿とピンを一緒につけたらよくない?
おめかしのあさぎあさだも着てるし、もうこれでええって!


「浅縹だろ?」
「なんでもええの!」


けーちゃんに鏡持ってもらって確かめる。
ほら、変ちゃうもん!


「真樹緒、」
「政宗様?」


おお。
政宗様。
こじゅさんとのお話は終わったん?
聞いたら政宗様の顔がくしゃってなる。


「色男が台無しだよ、伊達さん。」
「shut up、」
「あらあら怖いねー。」


さっちゃんもけーちゃんも煽らんとって!
もーって睨んだらごめんって手を合わせられた。
静かにしとってね。
もう一回政宗様の方見てごめんな、って謝って。


「どうしたん?」


こじゅさんに怒られてちょっとへこんでしまったん?
大丈夫やで?
あれ、こじゅさんは政宗様の事大事に思ってるからなんやから。
心配する事ないよ?


政宗様の頭をなでなで。
さっちゃんとけーちゃんが後ろで「いいなー」ってゆうてるけどここはスルー!
今は政宗様が大変やの!


ちょっと政宗様がびっくりしてもうたんやけど、俺は笑ってなでなで。
その後政宗様がふーって息を吐いて笑い返してくれました!


よかった元気!!


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