04




「真樹緒。」
「うい。」
「これ持ってあっち行ってろ。」


俺は政宗様と大事な話がある。
ってこじゅさんは俺にお茶とお菓子が乗ったお盆を渡してくれました。
何ていうかサイズ的なところに突っ込みが入らんのはどないしたらええんやろう。


あれ?
俺、ほんまは縮んでない?
前からこのまんま?
うせやん!!


「ぬー…」


政宗様の部屋の隅っこで、正座しながらお茶をすする。
やぁ、相変わらず俺ぷにってるんやけどなー。
こじゅさん何にも言うてくれへんねんもん。


……
………あー…お茶がおいしい…


や、現実逃避とかまさかそんな。
華麗にスルー!!


「いいですか、政宗様。」
「Ah―」


普段から申し上げている事ですが、せめて真樹緒が見ているところでは真面目に勤めをなさって下さいと俺はあれほど…!
真樹緒が真似をしたらどうするのですか!
もっと手本になるように行動していただかないと困ります。


時にあれは信玄公への書状でございましょう。
遊んでおられる場合ではありません。


「…、小十郎…」

楽しげに何を描いておられたのやら。

「shit…」


……
………


政宗様がついにこじゅさんから目線を逸らしました。
こじゅさんはやっぱり怖いです!!


「こじゅさん…」


もうそれぐらいに、って大福持ちながらちょっと近寄ったらひょーいって抱っこされた。


あれ?
俺結構今、忍び寄ったんやけどな。
ばれてた!!


「真樹緒、お前はこっちだ。」
「う?」


俺を子供だっこしたままこじゅさんが立ち上がる。


おお!!
結構高い!!
ぷにったまんまやったら結構高い!!


「真樹緒!!」


どうするつもりだ、って政宗様が手を伸ばしたけどするっとこじゅさんが避けました。
渡しませんと避けました。


政宗様の右手がやるせない…!
そして政宗様がものすごい睨んでますがこじゅさんは動じません。


さすが!!


「真樹緒がここにいては政宗様が集中できませぬようなので。」


連れて行きますって。


そらぁもう。
誰も言い返せやんような顔で言うて入ってきた時とおんなじ様にスパンって襖を閉めた。
その後すぐ、真樹緒!!って政宗様の声が聞こえたような気がしたけど、こじゅさんにお耳を覆われてたのでよく分かりませんでした。


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かんわいいーぷにキネマ主を頂いたので御礼小話!
匿名希望様に頂いたお手紙にならってみました(笑)
素敵なイラストを下さった匿名希望様に感謝をこめまして!


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