03




「きらいなもん?」
「うん。」


そうそう。
ちなみに俺は椎茸嫌いやねん。
あのキノコ。
ぶにゅってせぇへん?


「好ききらいはいけねぇぞ、まきお。」
「花ちゃんは無いん?」
「おれはねぇなぁ…」


えらいねぇ。
おっきくなるよー。


………は!
もしかして俺の背ぇ伸びやんのって椎茸食べやんから!?


えぇー…
困る!!
ほんなら一生背ぇ伸びへんやん…!


「…椎茸食ったほうがえぇかな…」
「なにごともちょうせんが必要だぞまきお!!」


花ちゃんもこう言うてるし。
一回食べてみようかなぁ。



……



霞断月!!!
引き寄せ!!
HELL DRAGON!!
烈火ぁぁぁぁ!!!!



でもぶにゅってなるやん?
椎茸。
あれ苦手やねん。


「いっそ、丸やきにしたらどうだ?」
「丸ごと焼くん?」
「うまいぞ?」


花ちゃんがそういうんやったら…
ごじゅさんに相談してみよかなぁ…
こじゅさんなら美味しく食べさせてくれそうな気ぃする。


「頑張ろうかなぁ…」
「がんばれまきお!!」


花ちゃんがぽひゅぽひゅ尻尾で俺の膝を叩いた。
ああかえらしぃなぁ。
後ろが騒がしいけど俺の癒し…!
ずんだを食べながら花ちゃんをぎゅうってする。
マイナスイオン!!



「っく、やるねアンタ…」
「はってめぇも中々だぜ…」
「…これほどの手だれとは…!!」
「…独眼竜を舐めるんじゃねぇぞ。」



花ちゃんを抱いてぬくぬく。
ずんだも食べ終わってぬくぬく。
そろそろ気になってた事聞いてえぇかなぁ?


「なぁなぁ花ちゃん。」

「どうしたまきお?」

「あんな、後ろの二人は花ちゃんの友達?」

「きゅ?」


ほら、赤い槍持った人と、オレンジ色の迷彩の人。
炎出したり飛んだりしてるんやけど人間?
花ちゃんと一緒で実は森の仲間とか?


「あれはさすけとゆきむらだ!」
「へー…さすけさんとゆきむらさん。」
「二人はおさむらいなんだぞ。」
「お侍?政宗様達といっしょかぁ…」


政宗様も雷出したりするもんなぁ。
たまに人間と違う時とかあるもんなぁ。
こじゅさんも怒ったら超怖いしやぁ。


「あの二人もまきおのともだちか?」
「うん?うん、」


友達っていうか、大事な人やで。
一緒におって安心するし。
ほかほかするし。
楽しいし。
ああ好きやなぁって思うよ。


「…すき…」

「花ちゃんもゆきむらさんとさすけさんの事好き?」

「…おれ…おれ…」


さすけはすっげぇやさしいんだ。
ゆきむらはいっつもおれにかわいいって言ってくれるんだ。
にこってわらってな。


「花ちゃん?」
「きゅぅぅ…」


おお?
花ちゃんが震えとる。
何か決心した感じ?
耳も尻尾もぴんと立っとる。
可愛い!!


「おれ…!」

「?うん、」

…ゆきむらとさすけの事すきだ…っ!!!


っ花ちゃんそれ本当!?

花、真にござるか!?

「うお!」


何か来た。
赤いのとオレンジ色のん来た。
満身創痍やけど。


ええ。
いつの間にそんななったん。


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