04




政宗様がな、俺を呼んでん。


こじゅさんのお膝で頭撫でられてた時やったから、俺とろーんとしててな。
目ぇ開けるのもしんどくって「ぬーん」て答えたら何かしっぽも揺れてました!
尻尾の使い方が何となく分かった感じの真樹緒ですー。


「なーにー。」


もうせっかくこじゅさんに撫でてもろうてたのにやぁ。
ぐしぐしってすんごい上手なんやで!
もう俺途中でとろけてしまうかとおもったよ!
せやのに政宗様が呼ぶからー。


「Hey真樹緒、これを見ろ。」
「ぬ?」


そう言って政宗様はひょいって何かを懐から出しました。


うん?
なん?
何、それ。


なんかな、長い棒みたいなもんの先に紐が垂れてて、ボンボン?みたいなんがついとるん。
政宗様は笑いながらそれを振ってるねん。
ぬー?


「政宗様?」


ほら、こじゅさんも何か分かれへんって!
一緒に首を傾げてみたら政宗様はやっぱり笑いながらそれを振った。


「いくぜ、真樹緒。」


やから何がぁってそのボンボン目で追ってみる。


ゆーらゆーら。
ゆーらゆーら。



「………うず、


あれ?
もさ耳としっぽが立ってもうた。
ちょっと体もぶるっとしたよ。


何で。


…政宗様。
「黙ってろ小十郎。」


楽しそうに政宗様がこじゅさんとしゃべってるけど。


だめです。
もう、俺あのボンボンに夢中。
目が離せませんよ。


何で!


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