ちゅんちゅんちゅん。
ああ、朝やなぁーなんて思いながらやっぱりこじゅさんの素敵筋肉は離れがたいのでもうちょっとくっついてたいと思います。 真樹緒です。 おはよーさぁーん。
やってこじゅさん怒らへんねんもん。 まだ眠たいん。 もうちょいかんにんしてぇな。 遠くから足音バタバタ聞こえるけど気にしない!! まだ寝るもん。
「……寝てもられねぇぞ。」 「…ぃやーや…」 「真樹緒。」
そんな優しくゆうてもあかんもん。 まだ寝るねん。 こじゅさんも一緒に寝よーやー。 二度寝って幸せやとおもわん?
俺を引っぺがそうとするこじゅさんにいやいやしながらくっついて。 それでも「真樹緒」って呼ばれて、しゃぁなしに目を開いた時に。
「起きろ小十郎!!真樹緒がいねぇ!!!」
「布団ごといなくて攫われたのかも!!!」
武器持って完全装備の政宗様とおシゲちゃんがやってきました。
しかもちょっと怖い。 うん? こんな朝っぱらからどないしたん。
「っ真樹緒!?」 「小十郎のとこにいたの!?」 「くぁ…」
ええ? うん。
やって寒かってんもん。 凍えそうやってんもん。 こじゅさんあったかいやん。 ずっとくっついててん。 おかげで安眠やで!!
「……小十郎。」 「真樹緒が寒いと申しました故。」 「…一人だけずるーい。」 「口を慎め。」 「ちょ俺だけひどくない!?」
んん? 何かおもたい雰囲気? こじゅさんもちょっとぴりぴり? 俺、起きたほうがいい?
「朝飯が食いたきゃな。」 「ごはん!!」
お米!! 奥州の素敵米!! 起きる!!
がばりとこじゅさんのお腹から起き上がって布団からひょこり。 そこには不機嫌そうな顔の政宗様とおシゲちゃんがいるんかなーと思ってたんやけど。
「……」 「……」 「……うん?」
おシゲちゃん? 政宗様? そんな呆けた顔してどないしたん。 俺なんか変?
また寝癖かなぁって頭をくしゃって触ったら。
「…え?」
やー、何やいつもよりもっさり感? わさわさしてるちゅーか、もふっとしてるっちゅーか。 そんなもんが頭に。
「………え?」
何で? 俺、髪の毛こんなにもっさく無いよ。 やって無造作ヘアーやもん。
「……真樹緒、」 「うん?」
こじゅさんまでそんな顔せんとって。 せっかくの髪下ろした男前が台無しやで。 その髪の毛触らせてもらおうと思ったんに。 へへへって笑いながらもう一回手ぇを頭に。
「……」
やっぱり何かついてる。 もっさいのんついてる。 しかも二つ。 若干どきどきしながらぎゅってその何かを握ってみた。
「……や、やわっこ、い?」 「真樹緒。」 「は…はい…」
真剣な顔の政宗様がしゃがんで俺の目の前、ヤンキー座りで手を伸ばす。
おお? 政宗様怖いで。 本物のヤンキーみたいやで。 じっと政宗様は俺の頭を見とるからやっぱりそこに何かあるんやん。
何。 角とか? 角とか生えた? もっさいけど!!
「…何だこの耳は。」 「にょぉぉぉぉぉ!!」
やめて政宗様! 引っ張らんとって! 何やこちょばいいーー!!!
「真樹緒可愛いーー!!」 「きゃぁぁぁぁ!!」
おシゲちゃんのせくはらーー!! 耳が何や気持ち悪いー!!
「……尾もあるのか。」 「こじゅさぁぁぁぁぁん!!」
ぞわっとする! めっさぞわっとする!!
誰か助けて!!
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「Q」に頂いた「寒さで限界なキネマ主がこじゅさんの布団に潜り込む」でした!! こじゅさんは本当にキネマ主の湯たんぽだなぁ。
最後、こんな終わり方なのは同じく「Q」で頂いた「もさ耳としっぽ」に続くからでございます。 キネマ主に耳と尻尾が生えまする。 コメント下さった方に感謝をこめまして!
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