って事でやってきましたこじゅさんのお部屋!! 顔を出した忍者さんに「しー」って指を立てて進入したこじゅさんのお部屋はひっそりとしてました! 薄暗いけど小さく火はともってるよ。
「おじゃましまーす…」
ちっさい声で言うてそろそろとこじゅさんのお布団に近づく。
はいはいちょっとごめんなさい。 真樹緒君が通りますよ。 こじゅさんの素敵筋肉を求めてやって参りましたよー。
「こじゅさん…」
じっとこじゅさんを見てみたら、ぐっすり眠ってました。
おお… 眉間に皺が寄ってへんイケメンこじゅさんやで。 ほんで髪の毛が下りとる!! 俺とちがってさらさらな感じ。 男前!!
思わずこじゅさんの髪の毛に触ったら意外に柔らかでした! 気持ちいい。
「ふぉぉぉぉ…」
サラスト! こじゅさんサラスト!!
今度起きてる時にやらしてもらおうって手ぇ離して、自分に巻きつけてた布団を取る。 こじゅさんの布団をぺそって捲ってもぞもぞ潜り込んだ。 おおおそれだけでぬくい!!
「……ぬくー…」
こじゅさんちょっとかんにんなぁー。 たくましー腕を持ち上げてこじゅさんのお腹に張りつく。
ほっかほか!! ほっかほかやでこの寒い真夜中に!!
ああもうこのまんま寝れる。 すぐに寝れる。 こじゅさんおおきに。 俺、今日は絶対に快眠。
ぬくぬくやー…って意識が早くも遠くなっとったらな。
「…真樹緒、」 「う?」
…… ………
「…何してんだ。」 「…こじゅさん…起きとったん…」
起きとった! こじゅさん起きとった! そらぁな! あんだけ布団の中でもぞもぞしとったら起きるわな!!
こじゅさんのお腹にくっついたまんまへらりって笑ったらこじゅさんがため息吐きました! でもな笑いながらやから怒ってへん感じよ。 ぎゅうってくっついたらちゃんとぎゅうってやってくれたもん!!
「怖い夢でも見たか?」 「ちゃうもん。寒かってんもん。」
こじゅさんの足を俺の足でがしっと挟む。 カニバサミやでカニバサミ。
あぁぬくい。 幸せー。 こじゅさん俺、しあわせー。
「動けねぇんだが?」 「笑わんとってー。」
ええやん。 このまま二人でくっついて寝たらええやんかぁ。 あったかくて朝までぐっすりやで? 洞窟ん時とおんなじように頭を擦り付けた。
なぁなぁこじゅさん一緒に寝よお? 俺もう寒いねん。 あのままやったら冷え症なるで二人とも!!
「…おってええ?」
もぞっとお布団の中からちょこっと顔出してこじゅさんを見上げる。 俺ここ放り出されたら凍ってしまうよ。 それでもええんー。
「ここでお前を追い出せる奴がいたら是非お目にかかりてぇな。」
「ぅお!!」
いるはずがねぇか、ってこじゅさんが俺の背中に腕をまわした。 おおお!! ぬくいー!!
「もう寒くねぇだろ。」 「んふふーぬくいー。」
こじゅさんにぎゅーされながら真樹緒は幸せです。
もうこのまますぐに寝てしまえるよ俺。 ぽかぽかしてきたもん。 まぶたが重たいー。 なぁなぁこじゅさんも寝よー?
「真樹緒。」 「…ねむいんー。」 「真樹緒。」 「うぃー。」
こじゅさんが名前呼ぶからちょっびっとだけ目を開けた。 ほんまにちょびっとな。 俺もう限界やねんねむたてなぁ。 どうしたん、ってもう声にならんくて唸ったらこじゅさんの顔がものすごい近くにあってんよ。
「…こじゅさ…?」
せやのにもっと近づいてくるから俺、ぎゅっと目ぇつむったん。 ほんだらふにゅってな、眉間にやわっこい感触。
むー…何。 何したんこじゅさん。 うつろな声で呼んだらふって笑ったような声が聞こえて。
「よく寝ろ。」 「にゅう…」
もう一回ふにゅってされたんは覚えてる。 でもその後すぐに意識が無くなってもうて、ふわふわしたままこじゅさんの腕の中で眠りにつきました。
んーー。 でもふにゅって気持ちよかったー。
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