「あー!花ちゃんいたー!」 「さすけ!!」 「探したでござるよ花!!」 「ゆきむらー!!」
「真樹緒!無事か!!」 「あ、政宗様―!!」 「怪我はねぇか?」 「こじゅさんもー!!」
って、何でみんな武器持っとるん。
えぇ? 何、また喧嘩しとったん。 お社では止めてってゆうとんのにいつも。
「違うぜ、真樹緒。」
「うぃ?」
「花ちゃーん、いい子だからこっちおいで。」
「きゅ?」
「……、」 「こーちゃん?」
あれ、こーちゃんの雰囲気が変わりました。 さっきまでいっしょにのほほんてしてたのに、何か空気がおもたいです。 いつものこーちゃんじゃありません。 政宗様らも何かピリピリしてるし。
ええ、何で。
「真田幸村がお相手仕る。」 「Ha―、あいつの相手はこの俺だァ。」
いやいやいや。 相手て。 こーちゃんは俺の恩人ですよ! 花ちゃんと俺を助けてくれたんですよ!! 刀とか槍とか向けてる場合ちゃうよ。
「真樹緒。」
「来い」ってこじゅさんが怖い。 逆らえやんぐらい怖い。 更に言うたら、政宗様より怖い。
「ちゃうんやってー!」
みんな勘違いせんとってぇな! こーちゃんは俺らの恩人なん! って叫ぼうとしたら体がまた浮きました!
何事!
「…、」 「こーちゃん?」
ふわって浮いて気がついたら地面に立ってて。 あれ? いつの間に。
こーちゃん?って振り返ったそこにこーちゃんはもういませんでした! 早業!!
「shit!!!逃がしたか!!」 「ぐ、何と素早い…!」 「ちょ、旦那達何逃がしてんのー!!」 「真樹緒、無事か。」 「俺はだいじょーぶ!」
なぁ、花ちゃん。
「きゅ!!」 「面白かったなー。」 「おもしろかった!!」
ほんまにおおきにな!こーちゃん! そんでそんで、また政宗様らがおらん時にあそぼうな!! 花ちゃんも一緒に!
こじゅさんに撫でられながら夕焼け空を眺めたら、黒い羽がひらひら落ちてきてちょっと幸せな気分になりました!
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「Q」で頂いたコメントから派生しましたアルゴリズム行進。 あのシュールな感じを稲荷とキネマ主で感じてくだされば幸いです。
個人的に匿名希望様に捧げたい気持ちでいっぱいです(笑)
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