07




「あー!花ちゃんいたー!」
「さすけ!!」
「探したでござるよ花!!」
「ゆきむらー!!」


「真樹緒!無事か!!」
「あ、政宗様―!!」
「怪我はねぇか?」
「こじゅさんもー!!」


って、何でみんな武器持っとるん。


えぇ?
何、また喧嘩しとったん。
お社では止めてってゆうとんのにいつも。


「違うぜ、真樹緒。」

「うぃ?」

「花ちゃーん、いい子だからこっちおいで。」

「きゅ?」


「……、」
「こーちゃん?」


あれ、こーちゃんの雰囲気が変わりました。
さっきまでいっしょにのほほんてしてたのに、何か空気がおもたいです。
いつものこーちゃんじゃありません。
政宗様らも何かピリピリしてるし。


ええ、何で。


「真田幸村がお相手仕る。」
「Ha―、あいつの相手はこの俺だァ。」


いやいやいや。
相手て。
こーちゃんは俺の恩人ですよ!
花ちゃんと俺を助けてくれたんですよ!!
刀とか槍とか向けてる場合ちゃうよ。


「真樹緒。」


「来い」ってこじゅさんが怖い。
逆らえやんぐらい怖い。
更に言うたら、政宗様より怖い。


「ちゃうんやってー!」


みんな勘違いせんとってぇな!
こーちゃんは俺らの恩人なん!
って叫ぼうとしたら体がまた浮きました!


何事!


「…、」
「こーちゃん?」


ふわって浮いて気がついたら地面に立ってて。
あれ?
いつの間に。


こーちゃん?って振り返ったそこにこーちゃんはもういませんでした!
早業!!


「shit!!!逃がしたか!!」
「ぐ、何と素早い…!」
「ちょ、旦那達何逃がしてんのー!!」
「真樹緒、無事か。」
「俺はだいじょーぶ!」


なぁ、花ちゃん。


「きゅ!!」
「面白かったなー。」
「おもしろかった!!」


ほんまにおおきにな!こーちゃん!
そんでそんで、また政宗様らがおらん時にあそぼうな!!
花ちゃんも一緒に!


こじゅさんに撫でられながら夕焼け空を眺めたら、黒い羽がひらひら落ちてきてちょっと幸せな気分になりました!


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「Q」で頂いたコメントから派生しましたアルゴリズム行進。
あのシュールな感じを稲荷とキネマ主で感じてくだされば幸いです。

個人的に匿名希望様に捧げたい気持ちでいっぱいです(笑)


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